貴乃花親方が内閣府に公益財団法人日本相撲協会を告発した。
告発内容を見て気になったことがあったのでちょっと確認してみた。
公益財団法人日本相撲協会 定款。
(目的)
第3条
この法人は太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事(祭事)を起源とし、我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させるために、本場所及び巡業の開催、これを担う人材の育成、相撲道の指導・普及、相撲記録の保存及び活用、国際親善を行うと共に、これらに必要な施設を維持、管理運営し、もって相撲文化の振興と国民の心身の向上に寄与することを目的とする。
となっています。
相撲協会のホームページでは
目的と運営
公益財団法人日本相撲協会は、公益法人として自らの定款と諸規則により運営されています。
太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事(祭事)を起源とし、我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させるために、本場所及び巡業の開催、これを担う人材の育成、相撲道の指導・普及、相撲記録の保存及び活用、国際親善を行うと共に、これらに必要な施設を維持、管理運営し、もって相撲文化の振興と国民の心身の向上に寄与することを目的としています。
なお、協会の運営は理事会の決議により決定いたします。
とあります。
定款は相撲協会が公益財団法人になった際に作成されたものでしょう。
ホームページにある目的と運営はいつ記載されたのでしょう。
いつ作成されたかは分かりませんが、定款の第3条に無理矢理運営部分を付けた感が強く感じとれるのは私だけでしょうか。
ちなみに定款の4条と5条は、
(事業)
第4条 この法人は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(規律)
第5条 この法人は、社会的理念と規範に則り、事業を公正かつ適正に運営し第3条に掲げる目的の達成と、社会的信頼の維持・向上に努めるものとする。
となっている。
穿った見方かもしれませんが、相撲協会のホームページにある目的と運営部分は、強引に定款の(目的)第3条に理事会による運営であることを書き込むことで、理事会が定款に沿った運営の決議を行っているかの如く印象付けることと、理事会の決議が絶対であると印象付けているように見える。
また、見方によれば、理事会が定款の上にあるようにもとれてしまうように思え、定款の第4条と第5条が感じ取れないように思えます。
私個人的な感想を言えば、相撲協会のホームページにある目的と運営の文書は極めて稚拙で、目的に運営という名の理事会権力の維持と増強が透けて見えるように感じてしまう。
さて、貴乃花親方による内閣府への告発についてですが、八角理事長を始め池坊評議委員議長、高野危機管理委員長の対応は定款を無視した行動であり、相撲協会ホームページにある目的と運営の運営に沿った対応と判断出来、告発妥当と考えます。
定款第3条と第5条の観点からも八角理事長、池坊評議委員議長、高野危機管理委員長の対応は定款を無視したものと私は理解している。
内閣府の判断が楽しみではあるが、池坊保子さんが評議委員議長になった時点で政治屋が絡んでいそうな。
何にしろ貴乃花親方頑張れ。
