滑舌について
もう1カ月前ですが、差し歯が抜けてしまいました。
1本10万円もするのと、
直後にファンイベントでの実況と、
ノアの実況が控えていたので、焦りました。
それにしても、前歯が抜けると、マヌケな顔!
まるでマンガです。
歯並びは、滑舌(特にサ行)に影響します。
ところが!!
実は、滑舌の90%は、舌の動きにかかっているのです。
確かに、唇・鼻・歯なども重要ですが、
舌が、それぞれの音を発音するための理想の位置
(調音点という)に、いかに正確に速く移動するか
というのが、最も重要なのです。
舌も筋肉ですから、練習しないと動きが悪くなります。
かつて、三沢光晴さんから「筋トレを3日休むと、
もうダメ。取り戻すのには倍の時間がかかる」と
聞いたことがあります。
日本一厳しいと言われる声優学校の女子生徒は、
ラ行の練習で、舌から出血したらしい。
先生は「舌を噛んだ訳でもないのに、舌から出血した
生徒を初めて見た」。そして「ウチの生徒はここまでやる。
他のスクールの生徒にはいないだろう。かかって来なさい」
と話している。
これは、生徒たちの「プロ意識」によるものであるから、
個人差があるだろう。
人に言われてやったところで身につかない。
練習とは「自分のために」やるものだから。
ただ、「基本だ」「滑舌だ」と繰り返し言ってくれる師匠を
大事にした方がいい。
「この人は、それしか言わないのか、大したことないな」
それは違う。
言う方だって「つらい」のだ。
でも、やはり、「言うしかない」のだ。
私は、その意味で、今の師匠は最高の師匠である。
野球選手にとっての「素振り」が、滑舌練習なのだ。
プロとは、基本を繰り返した回数であるという人もいる。
私も加齢によるものか、最近滑舌が落ちて来ている。
もう1回、練習を再開する。
いつまでも、マイクの前にいたいから・・・。