今日もほぼリアルタイムで更新。明日の予定を考えたり、写真の整理をしたり、今日の宿題を調べたり。旅人は無職なのに、こうも忙しいのだ。

1月5日(日)(メキシコ再入国後32日目)(プエブラからクエルナバカへ移動、テポストラン観光)

7時半起床。夜中に部屋に帰ってきた二人がちょっと騒がしかったが、それ以外は静かだった。毛布2枚でも寒いくらい、夜は冷えた。


 ちょっとネットしてから、8時に始まる朝食を食べ始めた。コーンフレーク、トースト、オレンジジュース、ヨーグルト、コーヒー、バナナ。そのボリュームに満足だ。一般に西洋人向けのバックパッカー宿は朝食が充実していので、泊まるたびに期待してしまう。僕が朝食を食べているときに、一人のアジア系の女性が部屋から降りてきた。さっき部屋で見た人だ。昨日はみなかったので、今朝チェックインしたのだろうか?

 どうやら朝食を食べたかったようだが、1泊分の宿代ではチェックアウトする日の朝食しかつかないらしい。今日の朝食を食べるなら30ペソかかるわよと言われて、彼女は退散していった。
 かわいそうだな。朝食をこれだけ準備しても、絶対余るんだから。分けてあげたらいいのに。

 朝食を食べ終え、プエブラを出る前にちょっとだけ散策することにした。

まずはソカロ。昨夜は祭りで盛り上がっていたことだろう。今朝はかなり静かだ。


ソカロの一角では 巨大なRosca de reyesがテーブルの上に並んでいた。
写真にはとても映りきらない。


 なお標準のは昨日よく見たこれ。

試食会が10時から始まるらしい。今は9時。今日が祭りの最終日で、夜はまた盛り上がるらしいけど、そんなに興味はない。

 宿に戻る途中でサントドミンゴという教会に寄った。宿もサントドミンゴという名前だが、近くにあるこの教会から名をとっているのだろうか。

 豪華な祭壇。

宿にもどったのは9時半。よし、もうプエブラを出て、テポストランへ移動しよう。

中庭ではまだ朝食をとっている人がいる。

あっ さっき朝食をとっていた女の子に何か持って行ってあげよう。

簡単にとれたのはバナナ。これも基本一人一本のようだが、明らかにあまりそうなので、スタッフはもっていってもいいよと言ってくれた。

 部屋に戻ると、さっきの女の子はベッドの上でPC作業をしていた。今朝着いたばかりで、朝食をとっていないことを確認してから、バナナを渡す。 グラシアスっと満面の笑みで言ってくれて、僕も気持ち良かった。それ以上は話さなかったが、おそらく韓国の女の子か。服装とか、眼鏡がそれっぽかった。

 プエブラ郊外のバスターミナルに着いたのは10時ごろ。どうやらテポストラン直通のバスはないようだ。クエルナバカへ行って、テポストランに戻るか、手前のクアウトランでテポストラン行きに乗り換えるか。できるだけ遠回りはしたくないため、Oro社のクアウトラン行きのチケットを買う。ここでも国際学生証で半額、ラッキー。


 次発のはもう売れ切れ。仕方なく11:15発。おいおい、テポストランまでは3時間ぐらいはかかるはずだ。今日はテポストラン観光後に、クエルナバカに移動して、そこに泊まる予定だ。だいぶ。きつくなってきたか。

ところで、上の写真の案内板の右下のはドイツ語でも少し書いてある。調べてみると、プエブラにもドイツ系メキシコ人のコミュニティがあるようだ。メムナイト派の人たちは、カンペチェ郊外の村で一度みたことがある。

http://en.wikipedia.org/wiki/German_immigration_to_Mexico

ナミビアで出会ったシュテファニーもメキシコのドイツ人コミュニティで育ったって言っていた。いまはアメリカ人と結婚して、合衆国のフェニックスに住んでいる。僕はメキシコのあと、陸路で合衆国に入る予定だから、もしかした再会できるかもしれない。


 遠くにポポカテペトル山を見ながら、クアウトラに着いたのは13時過ぎ。バスターミナルで長蛇の列を見て、がっくりした。
 ここに並んで、次はテポストラン行きのチケットを買うの?

仕方ない。コンビもあるようだが、乗り場が分からない。

やっと買えて、テポストラン行きのバスは14時発。

テポストランのバスターミナルからセントロへはコレクティーボで。

セントロに着いたのは15時。おいおい、プエブラの宿を出たのは10時。5時間も移動にかかってしまった。しかも、テポストランのテーミナルでは荷物預かり所がなく、仕方なくすべてもってきた。ピラミッドがあるという山にも登るのに、この荷物じゃちょっときついぞ。


 日曜日のテポストランはメキシコシティからの家族連れで大混雑。こんなに人気の場所だったんだ。歩き方のわずかな説明だけからはそこまでは想像できなかった。


 この通りで、ペンションアミーゴで知り合った トミーさんとクミコさんと再会。二人は昨日ここに来て、もうペンションアミーゴに戻る。また会うことでしょう。


 村の中心にあるドミニカ派の修道院跡を訪れる。

ウェホツィンゴのフランシスコ派の修道院と同様、ここも世界遺産に認定されている。


ドミニカ派の紋章や、修道士の絵が描かれている回廊。

中庭ごしに見た礼拝堂。


二階には展望台があり、裏庭や山がよく見える。

山の上にあるというピラミッドもこっち方面のはずなんだが、どれかな?

他には、このテポストランの歴史や、農業、そのほかの産業、人々、祭りなどが展示されていたが、時間がないので、流し気味に。

修道院を出て、山の上のピラミッドを目指す。


人の流れにそっていくと、それらしき登り道にやってきた。

荷物をもって登る。片道1時間、かなり急らしい。

水を持たずに登り始めてしまったが、途中で知り合ったメキシコ人がわけてくれた。

登っていて、思ったんだが、結構おしゃれな若い女の子がいる。メキシコシティにいるときにはそんなに見なかったんだが、 どこから来たのか、つい不思議に思ってしまった。


 最後の登りはこの岩の間。

そして、やっと到着。El Tepozteco というピラミッドらしい。


アステカの神テポステカトルを祭っているという。テプストカトルはマゲイから作るプルケというお酒の神。ギリシャ神話でいうワインの神バッカスのようなものか。


もちろん見晴らしは最高。ここまで上がってきた苦労が報われる瞬間だ。

 少し休憩してから、山を降りた。もう17時だ。早くクエルナバカに移動しないと。

テポストランからはバスの他に、コンビが出ていた。それに乗り、クエルナバカに到着したのは19時ごろ。質素な宿に投宿して、ディナーに出かけた。

 今日は昼、クアウトラでライスのタコスを一つ食べただけ。何かいいものを食べたいな。歩き方に書いてある El barcoというポソレ屋に行ってみた。

 スープは3種類から選べる。緑、赤、モーレ。そして具は鶏か豚か牛。

僕は緑(Verde Pipian )に豚肉、さらにアボガド入りのスペシャルを注文した。メニューには74ペソと書いてあったが、70ペソにしてもらった。

 これがまず始めにきたポソレ。あれ、アボガドが入っていないぞ。

なんだ、70ペソでアボガド入りで合意したと思ったのに。言ってみると、ちゃんとアボガドを入れてもう一度持って来てくれた。

 食べてみる。。

うま~い。

スープがめちゃ濃厚。出しは大粒のとうもろこしでとってあるのかな。

メキシコシティで一度食べたポソレとは比べ物にならないほど。スープがいいと、こうも全体のレベルが上がるものなのか。

さらに、去った客が飲み残したハイビスカスを分けてくれた。スタッフの一人がグラスを持って来てくれた。

 会計では200ペソ紙幣を渡して、ちゃんとお釣りの130ペソを持って来てくれた。でも、スタッフの 「Gracias」という言葉があまり気持ちがこもっていないようだったな。もしかして、チップを期待していたのか。

 でも初めに70ペソで合意したし、それに最初はアボカド入りをもってきくれなかったし。ちょっと迷ったが、チップは置かなかった。

Cuernavaca の宿 Casa de Huesped doña nelli シングル 85ペソ (Calle Aragon y Leon 5 )

これまで、メキシコの宿のレベルはそこそこだと思っていたが、ここではそれを打ち砕かれた。まあぼろい。

 部屋には暗い電球と質素なベッドがあるのみ。電源はなし。扉のカギは自分で用意する。共同のトイレ・シャワーは汚いし、ぬるい。まあ値段相応と言うべきか。ペンションアミーゴと似たような値段なのに、質はすべてで劣る。