12月1日のスワジランドのエズルウィニから、南アのグラスコップまでの移動についてです。
朝テントの中で目が覚めると、雨がふっていた。テントの中が水浸しになることはないが、テントのシートは湿っていて、そこに触れると濡れてしまう。
起きて、宿の共同スペースに移動する。外を何度も見ながら、天気の様子をうかがう。
今日はエズルウィニを出て、スワジランド出国、南ア入国、そしてグラスコップまで移動したい。
だが、雨だとやる気がうせる。雨の中のテント片付け、そして濡れたテントを運びながら、バッグも濡れていく。もう一泊してしまえば楽なんだが、という誘惑にかられる。
いや、やはり出たい。このLegends Backpackers のスタッフは親切で居心地がいいが、もうすることがなくなってしまった。
9時になっても雨はやんでいなかったが、テントをたたむ。そして宿を出た。まずはムババーネへ移動。そこでピッグスピーク行きに乗る。
ピッグスピークからは国境のマツァモ(Matsamo)行きが頻発している。だが、グラスコップやそこへの経由地であるネルスコップには、マツァモ経由よりも、ピッグスピークの西20kmほどにある ブレンブー(Bulembu)の国境を通り、バーバートンを目指したほうが速い。だがこちらへ向かう道は途中から未舗装路になる上、ミニバスの本数もずっと少ない。ヒッチを試みたが、止まってくれる車もいない。
仕方なくマツモ行きのミニバスに乗る。今日3台目のミニバスだ。
マツモのイミグレの前まで走る。スワジランドの出国は入国同様あっさり。パスポートの個人情報のページもほとんど見ない。
そして南アのイミグレへ。こちらも驚くほどあっけない。めでたく84カ国目の入国。
南アのイミグレ前からコンビニに乗り、さらに移動を続ける。
こうして乗り継いでいくうちに、目的地のグラスコップに到着したのは18時。もうくたくた。
合計8つのミニバスを乗った。一日にこんなに乗ったのは初めてだ。直通の便がなくても、目的地へ近づくように移動していけば、必ず乗り継げると感じた。
なお、サビ→グラスコップ間は金、日しかミニバスがないらしい。僕はサビのバスターミナルの職員が帰宅する車に乗せてもらってグラスコップまで行った。
エズルウィニ
↓ 20分 7ランド
ムババーネ
↓ 1時間 27ランド
ピッグズピーク
↓ 1時間 17ランド
マツァモ
↓ 30分 7ランド
ジェッペスリーフ
↓ 50分 20ランド
マレラーネ
↓ 1時間30分 35ランド
ネルスプリット
↓ 1時間 30ランド
サビ
↓ 45分 20ランド
グラスコップ
計163ランド(=約1630円)
グラスコップの宿はvalley view backpackers 。目の前はなだらかな谷になっていて、眺めがよい。
食料ももたずに、宿に到着した僕だったが、欧米人の客がちょうど調理を終えたところで、テーブルに誘ってもらえた。サラダ、ポテト、ブライ(=バーベキュー)、ケーキ、ビールととても豪勢だった。苦労の移動の末には、至福のひと時が待っていたのだ。
なお、南アではレンタカーで旅をしている欧米人が多い。この宿まで公共の交通機関できた客は僕だけだった。またクルーガー国立公園とセットで回る人が多いので、うまくいけば、クルーガーにも一緒に訪問できる可能性あり。僕はもう動物には興味なかったので、行かなかったですが。
そして翌日は、そのまま車に乗せてもらって、ブライデリバーキャニオンの見学に出かけたのでした。
続く