所有するオーディオセットと言っても、30年ほど前のものだ。
アンプは、サンスイのAU-α607NRA。CDプレーヤーは、デノンのDCD-1650gl。
スピーカーは、ロイドのEden。高価ではないが、いずれも当時の名機であった。
しかし、PCで作業しながら聴くことが多くなり、リスニングポジションがとれないのと、
YouTubeなどで聴けるのであれば、いちいちコンポーネントの電源を入れCDをセットするのも
億劫になっていた。
机の上のスピーカーは、7年くらい前から愛用してきたボーズの
コンピューターミュージックモニター。
筐体はちっちゃくて音もドンシャリだけど、好みのスピーカーだった。
思い切ってハイエンドオーディオの世界に。あるいは、デスクトップでニアフィールドを実現。
検討の結果、後者を選択した。
CDを買うこともめっきり減ってきたし、
高価なコンポーネント(とりわけスピーカー)は場所をとる。
音楽だけを楽しむならコンサートに行けばいい。
自宅では「ながら」中心なので、PCに接続できるアクティブスピーカーを探し求めることにした。
購入したのは、エアパルスのA100。
ボーズ以上であることは期待していたが、30年前の名機をしのぐ。
デジタル接続だからか、解像度が全然違う。
また、小さな音量でも高音から低音まで幅広く鳴ってくれる。
オーディオの進歩なんてほとんどないと思っていたが、クルマと同じくらい改良されている。
(その意味は、昔の高級車並みの性能、装備のクルマが安く買えるようになったということ。)
チェロ、コントラバス、ティンパニの聴こえ方が、以前のコンポより生々しい。
木管ではフルートの息継ぎまで再現する。金管もとがらず、ホルンなどはまろやかさを感じる。
リボンツィーターがいいのかな。iPadとのブルートゥース接続も便利だ。
机の上に置くスピーカーなので、サイズに制約がある。これ以上大きいものは置けない。
ということで、ニアフィールドの音場は、盆栽とか箱庭みたいなもので、
小さなオーケストラが目の前にあるような感じだ(なお、頭の中に音場が形成され、
耳に負担がかかるヘッドセットは好みではない)。
さて、このデスクトップオーディオとライブコンサートとの得失を次回考えてみたい。
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