さて最小の組織は家族であると述べた。では最大の組織とは何か。
それは国である。
中国の古書『大学』に曰く「終身 斎家 治国 平天下」という
真の賢者は国を治め、天下泰平をもたらす者でなくてはならない。
そして最小の組織であるその家庭は、和やかで強い信頼で結ばれていなければならない。
そのために身を修めるのである。
逆に言えば、国家を治めるほどの大物の賢者を目指す人は、自然と身を修めるように勉めるものだ。
問題は己の欲に駆られ、天下の権力を握りたいだけの凡人が、世には多くいる。
そういう人は金と権力に使われ、真の幸福と栄光を得る道に至らない。
金と権力を完全に使役し、人類に進化を与えるような活躍をしたとき。
その天下人は歴史名を残し、更に多くの金と権力が手に入る。
何とも愉快な人生ではないか。
一度しかない人生で天下人を狙うのは、賢者として大いに結構なことだ。
王になるのは世界攻略の最たるものだ。