さて組織構築の第一歩は「頼み事」から始まる。

何の苦痛もない、無報酬でもやってあげられると相手が思える小さな頼み事から始めるといい。

 

人間は期待に応えるのが好きな生き物だ。

頼まれごとは「あなたは頼りがいのある人です」と言われているのと同じだ。他者の自己承認欲求を満たす。これ自体が相手にとっての報酬となる。

 

ただ無償でお願いごとばかりしていると、そのうちに相手も利用されていることに気づくだろう。

あなたの頼み事を二度と聞いてくれなくなり、組織構築から一歩遠ざかる羽目になる。

「組織忠誠度」というパラメーター値が存在する。この値が大きい人間の多さが組織構成員の多さに比例する。

そのために欠かせないのが報酬だ。

お金が最も分かりやすい例だが、お金は与えれば与えるだけ不満が増えるという不思議な性質を持つ報酬だ。

他にも報酬の種類はあるので、それは後で述べていこう。

 

報酬をもらうことばかり考えている人間は、いつも他者に使われるだけで終わってしまいがちだ。

あなたが大きな組織を構築したいなら、組織を使ってどんな結果を出したいのか、またどんな報酬を組織構成員に対して用意出来るかを常に考えることだ。