少年救命団には団員に位階がある。
チーム編成時には年齢は関係なく、位階の高いものがリーダーとしてチームを指揮することになる。
この位階を決めるのは、クエストの受注達成状況である。
団員としてどれだけのクエストを攻略したか。
団に対する貢献度は。
全ては結果であり、実力主義である。
またリーダー研修もあり、少年の頃から組織のリーダーとして能力を発揮する。
リーダーの枠は限られており、この枠に入るには自然と競争が起こる。
場合によっては選挙もあり、その人格も実力として扱われる。
「参加することに意義がある」として競争をさせない風潮が令和の世の学校教育にある。
このような教育では、実際に大人社会に出た時にそのギャップに苦しむことにならないか。
子供達は傷つきやすい。だから傷つけないように大切に育てたい。それはいい。だが子供はやがて大人になる。いつまでも子供ではいられず、いずれは過酷な社会へ出ていかなければならない。
そこまでの配慮がされていない教育であるなら、日本の学校教育は終わっている。
このことを考えれば、現実社会に即した競争原理に基づいた教育を施された救命団出身者は、一般の学校教育だけしか受けていない子供達に比較にならないほど頑健である。
だから救命団出身者が各界のリーダーになっていくことは自明の理である。
彼らは必ずこの日本を、いずれは世界を変えていく。