少年救命団は経済活動にも積極的である。

まず団の運営費は自分たちで稼ぐことを学ぶ。


両親から寄付をさせたり、人の役に立つことで活動費を得ることを体験する。

上級者は法人や個人事業者に対し、「少年救命団がいかに社会にとって重要な役割を示すか」をプレゼンし、スポンサーを得る。


「これは少年少女を使った不当な搾取だ。児童福祉法に違反している」と声を荒げる人もいるかもしれない。

だがこれは大人になった時、「自身がやりたいことがあるのに金がない。」という状況を打開するための教育である。

これを教えない大人の方が残酷である。

「子供の夢を叶えたい」と口では言うが、その実は何も子供たちに与えていない。


子供に金を与えるのは簡単である。だが子供に経験を与えれば金はいくらでも自分自身で得られる。

この体験こそが夢を叶える第一歩なのだ。


私は子供たちに夢を持って欲しいと願っている。また夢の実現には金が絶対不可欠だと言うことも知っている。

「金がないから」などと言うくだらない理由で、夢を諦めさせたくない。

だから幼いうちから経済活動をさせ、金を得る方法を実地で学んでほしいのだ。


また金があっても願いがなければ金の価値は減る。

だから団員には「たった一度の人生で叶えたい願いは何か」と常に問う。

願いが定まれば金が欲しくなり、金が欲しくなれば社会的に成功するしかなくなり、結果として彼らは自分自身を幸福にする人になれる。