私たち人は日々与えられる痛みを避けるため、半分眠りながら生きている。
「いつか幸福になりたい。痛みのない世界に行きたい。」と夢を見ているが、それは眠りながら見ている夢物語である。
多くの人が痛みを避け、半分眠りながら生きている。
これは仕方のないことである。
痛みを避け、麻薬に溺れ、異世界転生を夢見て生きる人の何と多いことか。
だが麻薬の反対に、感覚を鋭敏にして痛みを加速させる覚醒剤という薬剤も流行している。
覚醒剤は魂と肉体を傷つける薬剤である。
私は未体験だが、一度体験したらやめられなくなるという。
ここに現実を突破して、楽園に至るヒントが隠されているとは誰も思いはしない。
私たちはこの痛みばかりの世界で覚醒し、その痛みを喜んで生きる、常識の枠から外れた人にならなければならないのだ。
人よ、目覚めよ。
この世界の痛みを受け入れよ。
楽園は目覚めの先にある。