感謝と賞賛を合わせると祝福となる。

賢者は祝福によって人々を楽園に導く。


そして賢者は冷淡である。

他者の欠点を批判したり、注意することは稀である。

人類の文明進歩に思いを巡らせて、人類全般にありがちな失敗や欠点は指摘する。

だが批判は賢者の仕事ではない。

批判や悪口は賢者の仕事を遅らせる。


批判には感謝と称賛を打ち消す効果がある。

人の悪口ばかり言っている人を見ればわかるが、誰もその人の後をついて行こうとはしない。


そのような人には目指す楽園が見えない。

また賢者が楽園のあり方を示しても、何かしらの理由をつけて気に入らないと言い、その場を動こうとしない。


案外そのような人は、現状に満足している。

他者の価値観を踏みにじる生き方が気に入っている。

だったら死ぬまでその生き方を続ける他はない。


祝福の反対は呪いである。

死ぬるときは呪いを体から吹き出して、禍つ神に変化することを知らないと危ない。


神が全ての民を救えないのと同じで、賢者も全ての人々に楽園を示すわけではない。


批判と悪口が好きな人は孤独であり、楽園への道を閉ざしている人である。