賢者の仕事は楽園の創造であるが、これには多くの人の同意が欠かせない。


頭の中に楽園はある。

だが誰にも話すことなく、心の深くにしまっている。

そもそも人に会うことなどほとんどない。


これではどうやってこの世界に楽園を出現させることができようか。

賢者に求められる業務の一つとして「広告宣伝」がある。

これは楽園創造に必要不可欠な重要業務である。

自己満足で一人で楽園にいるのは賢者ではない。


己の理想、目指す世界を語ってこそ賢者である。

賢者として究極無比の知恵がある人物なら、必ず人々から求められる世界を語れる。


街頭演説でもいい、ビラの配布でもいい。

出版を意識して本を書くのもいい。

ブログでもいい。


とにかく己の内面にある楽園を、この世界に向けてアウトプットしなければならない。

その文字数が増えれば増えるほど、楽園の形はより明確になる。

内面に秘めていた時よりも素晴らしい閃きに恵まれ、質の高い楽園に近づくことができる。


だからまず、初めはハッタリでもいい。

「私こそ賢者である」と名乗りを挙げると良い。

その際に「自分がなぜ賢者なのか」を説明する必要はない。

あなたの書き綴る理想世界。

家族のあり方、喜びの本質、人々の働き、愛のありかたについて。

思うままに幸福論を書いてゆけば良い。

その文章が織りなす世界が自然にあなたを賢者だと証明する。


ついでに「大賢者」を名乗る私のブログも片手間に読むと良い。

賢者の道を先往く者は、追従者を喜ぶ。

いずれ道が交わることもあるかもしれない。


出来るだけ長い期間を掛けて、出来るだけ多くの文字を書きなさい。

そうすればあなたは必ず賢者となり、この「何一つ願いが叶わない世界」を打ち砕く人になるだろう。