これまでいろいろと述べてきたが、結局のところ理想の夫婦とはどのようなものだろうか。

要約すると以下の通りだろう。

 

・夫に経済力がある。

・夫に妻のお願い事をすべて受けきる男気がある。

・夫に妻の性を開花させる技術がある。

・夫の浮気性が軽減され、妻以外の女性と交わらない。

・妻が夫の将来性を信じている。

・妻に夫の心をつかんで離さない「もてなし力」がある。

・夫婦が結婚初期の誓いを大切にしている。

 

たったこれだけである。

多くの人はこの理想を知らないので、夫婦仲が迷走する。

 

そして上記を読み返して、妻の役目がどれほど重要か痛感する。

妻の「もてなし力」が家庭を支配していると述べても過言ではない。

このもてなし力が夫を育て、夫の4つの役目を果たさせる。

 

「浮気などしたらもったいない。この妻以上の女はいない」

夫の心をとろけさせて、二度と離すことができなくなるほどのもてなし力。

「この妻のために男として頑張ろう。」

そうやって夫に男気を立てる決意をさせる。

掌の上で夫を転がす賢い妻とは、もてなし力の化身だろう。

 

そのもてなし力の中心にあるのが夫の将来を信じる心である。

夫の将来は前途洋洋であると信じて、「あなたならできる」と言い続け、夫の男気を立てていく。

 

そして夫を信じながら、男が愚かであることを知っている。

目を離せばすぐに浪費をして、浮気をする男の本性を知っている。

妻が導いてあげなければ、夫が道を誤ると知っている。

だから健気でかわいい妻をやり切って、夫を制御する。

可愛すぎる女性を「小悪魔」などと表現するが、妻は常に夫を惑わせる魅力がなければならない。

 

これだけ言うと男が優遇されているように感じるかもしれない。

だが実はこれは夫のためではない。

理想の夫婦になり、安定した家庭を築き、安心して子供を育てる準備である。

そして夫が自分以外の女性を見なくなり、夫婦愛の深さを知るその時に、真の幸福をかみしめよう。

たった一度しかない人生。

たった一人の夫。

「この人と幸せになりたい」と願って結婚したことを絶対に忘れてはならない。

 

そのためにはまず妻が賢くなり、女神のごときもてなし力を身に着けることが必須の条件である。