夫が妻を育てるにはどうしたらいいのか。
妻がなかなかいうことを聞いてくれない。
これは世に多くいる男性の悩みであろう。
この問題をどうすればいいのか。
この解決方法、それは夫が男気を示すことに他ならない。
男気と言われてもその実態がよくわからない人もいるだろう。
男気の正体とは何か。
第一は約束を守ることである。
約束の根源は妻のお願いである。
妻から頼まれたことは最優先に行う。
どんなお願いでも絶対に断らない。
文句を言う要素はどこにもない。
時々は苦しいことを頼まれる。
面倒なこともある。
これをにっこり笑って受けるからこその男気なのである。
受ければ受けるほど、その難易度は上がる。
これをひとつも面倒くさがらずに受け切る。
妻の願いを死ぬ気で叶えるのが男気である。
妻がいかほどの鬼嫁だろうと関係ない。
ただひたすらに妻を喜ばせることに徹する。
これを続けていけば必ず、男気が大きく育つ。
「妻の無理難題が男気を育ててくれる」と感謝して受けるようになったら本物である。
頼まれごとに文句を言い、何事からも逃げようとするせこい男になってはならない。
賢くて優しい、器の広い男。
妻を惚れ惚れさせる男っぷり。
妻以外の女性にとっても、気になる男になるに違いない。
第二は子供よりも妻を愛することである。
父親と子供との縁を何というか。
血縁という。
親子の縁は切っても切れない因縁でつながっている。
多少ほったらかしにしても問題はない。
では夫婦の縁はどうであろうか。
どちらかが、または双方が縁を切ると決めたらあっさり切れてしまう。
だとしたら縁を太くしようと努力しなければならないのは親子の縁か、それとも夫婦の縁か。
答えは明白である。
絶対に夫婦の縁を切らないと決め、妻第一主義の夫になろう。
周りから愛妻家と笑われる男になろう。
ただし恐妻家とは言われてはならない。
妻の脅迫に負けて小さくなるようでは男が上がらない。
妻が鬼嫁だったら、それを笑い飛ばせ。
己の度量で妻の頼みごとを受けよ。
妻の鬼の面が涙ではがれるほど、男気溢れる愛を示せ。
「どうしてそこまで尽くしてくれるのか。」
と妻に言わしめることが男気の第一歩であり、妻育ての起点である。