子育ても夫育ても、どちらも人育てである。
例えば子供を育てるときに、あなたは何を大切にするだろうか。
どうやったらあなたの子は子供は賢く強か(したたか)に育つだろうか。
どんな困難にもくじけない、素晴らしい人に育てたい。
常に新しい知恵を絞り、すべての問題を解決する人になる。
そのように世界に求められる人に育てたいとする。
ではその中心にあるものとは何だろうか。
それは愛を持って、信じることである。
愛とは認め、許し、与えることである。
そのうえで信じる。
私たちがいる世界は「何一つ願いがかなわない世界」である。
現実はうだつの上がらない夫に、いうことを聞かない子供たち。
幸せな家庭を夢見ていたというのに、私の周りの現実の環境は絶望しかない。
これをどうやって信じろというのか。
これをどうやって愛せよというのか。
このような思考のままでは、いつまで経っても願いがかなわない世界の虜である。
この世界を打ち破り、新たな真世界に向かうのだ。
「あなたには素晴らしい才能がある。」
「きっとこの願いが叶いにくい世界を、喜びに満ちた世界に変える力がある。」
このように抽象的なことでよい。
夫の、子の、素晴らしいところを見つけては褒めたたえよ。
「素晴らしい家族に恵まれて幸せだ」と言い続けよ。
初めて夫と交際を始めた時のときめきを思い出せ。
結婚当初にどのような結婚生活を夢見ていたか思い出せ。
私は夫婦生活はままごとのような家庭が良いという。
童心のままに、伴侶を愛するのが結婚の理想である。
夢見心地の夫婦生活をこの世界に具現せよ。
人の悪口をやめよ。
人の長所を見つけてほめて喜べ。
夫を信じ、子を信じ、結果が実らなかったときは「また次があるよ。」と笑え。
「必ずあなたならできる。」と言い続けよ。
あなたの信じる心、諦めない心が、相手の信じる力を高め、諦めない心を育てる。
結局のところ、人育ては自分育てから始めるしかない。
自分が愛し、信じる人にならなければ、この世界は打ち破れない。
相手を信じて裏切られ続ける時に、この世界が「何一つ願いがかなわない世界」と知る。
その世界を捻じ曲げたいと願った者だけが、真なる人になる。
信じることは試練であり、己の魂を育てることである。
この世界を変えるには、この世界を知ることである。
世界を知るには、この言葉を知っておくとよい。
世界を変えるための、鍵となる言葉である。
「神は初めは遠くにあり、近づくと鬼の顔をして敵となる。
それを恐れず更に近づくと、友となる。
友になった神に甘えて、約束を破ると命を取られる。」