何かとても悲しいことや辛いことがあった時、人は願う。

「この世界を変えたい」と。


だがそこでいつも己の無力さを思い知らされることになる。

何も積み重ねて来なかったので、世界を変える力が自分にないことに気づく。

そして世界を変えたい想いはあっても、多くの人が諦めていつも通りの生活を送ることになる。


とある思想家は言った。


「タグボートたれ」と。


タグボートは小さな船体で、タンカーなどの大型船を牽引する船である。

自らは小さくとも、大きな組織を率いる人になれば、世界を変えていける。


当然ながら小さな身体で大きな船を曳くには、相当の馬力が必要である。

その馬力をどうやってつけていくのか。

何から積み重ねて行けば、力が付くのか。


その始まりは食事制限である。

節制とも言う。


食事が目の前にたくさんあるからといって、無制限に貪るのは獣の性質である。

自分の食べる量に節を付けて、そこで止める。


ある高名なお笑いタレントは言った「『お腹一杯食べた!』と満足げに言う人を見ると、愚か者に見える。」と。


人が人として理性を鍛えるには、食事制限が適している。

それだけではない。