社会的価値に、自己の価値を押しつぶされてしまう人がいる。

だが人の価値は思わぬところにあるものだ。


例えば将棋の名将として名を馳せるプロフェッショナルに、事務員の仕事をさせたら、その人生が花開くだろうか。


または先端科学に取り組む学者に、投資を任せてみたら思いがけぬ儲けが出るだろうか。


プロフェッショナルとは志した道で大成する人である。

言い換えれば競争に勝ってきた人である。

その道で勝ち続けられる天才は一握りであり、それ以外は凡才として淘汰される。


だがその道では勝てなかった人も、別の道で才能を発揮できたかもしれない。

今は惨めな状況にある人も、突然に運が開ける道にたどり着くかもしれない。


「仕事に就いたら、まず3年やってみよ。」と言う。
もしも3年で目が出なかったら、頭角を現せないなら、その道はあなたの道ではないのかもしれない。

そうやって何度も勝てない道に出会うと(負け続けると)、自信を失って「自分は勝てない人間だ」と思うかもしれない。
だがそれはあなたが勝てない道に立っているだけだ。

勝てる道を探すことを諦めなければ、失ったあなただけの価値を得る瞬間は近づいてくる。