さて、世には自分に価値がないと信じている者がある。


本心は自身に高い価値(評価)を付けたいが、社会的価値観が妨げている例だ。


親や教師や友人から押し付けられた社会的価値観を盲信すると、自分の価値を高く持てる者は減っていく。

社会的落伍者の烙印を押された者は、日に日に卑屈になり、暗い雰囲気を放ち、社会から消え去ろうとする。

酷い場合には、関係ない他人を巻き添えにして死に至る例もある。


多くの人が常識を振りかざして他者に正しさを説こうとするが、これが世の人の価値を下げ続けている行為だと気づく人は少ない。


この常識論の行き過ぎが、先述の悲劇に繋がると考える人が、世にはどれ程いるだろうか。


よくよく観察すれば間違いない事実なのだが、その間にある事象が多くて気づきにくい。


常識論は他者の価値を否定し、人を殺す力を持っている。