大商人は人好きである。

特に若い人が好きだ。


若い人は可能性に満ち溢れている。

どこにだって行けるし、何にだってなれる。

それをさせないのが親が与えた思い込みである。


大商人は自分の人生を人に教えるのが好きだ。

自分の人生が素晴らしいと信じているし、出来ることなら同じような人生を多くの人に送って欲しいと願っている。

多くの人が素晴らしい人生を歩むヒントになれば嬉しいのだ。


だから自分の過去や心構えを多いに話して、お金持ち仲間を増やす努力をしている。

若い人なら自分の部下に引き入れて、大いに育てたい。

若くて野心に溢れ、それでいて素直で純粋な人が育てやすい。

そんな若者に自分の事業の一つを与えて、のびのびと商売を成功させてあげたい。


それが自分の事業をさらに育てて、社会を発展させる。

多くの雇用を生み、事業が人材を育てる。

己の事業が社会貢献となる。

喜びが喜びを生む循環が出来る。

これはそのままお金がお金を生む循環である。

こうなったらお金に困る要因がどこにあるだろうか。


だが世の中には自己成長せずにお金だけ欲しいと擦り寄ってくる人間も多い。

これは大商人にとってとても残念なことだ。

自分が示した道筋の通りに努力すれば、誰かにねだらなくても、お金が自然と入ってくる人生があるのに。


お金持ちが実体験で得た経験を教えてくれたなら、まずはその真似をするのがお金持ちへの最短距離である。

その最短距離の努力が出来ないなら、お金持ちになんてなれるはずがない。