日日此好日(にちにちこれこうにち)という映画を観ました。
20代で茶道を習い始めた主人公のある女性は、
茶室に掲げられている日日此好日という掛け軸を見つつ、意味を知らずに過ごしていたのですが、
その後の人生で、辛いこと、嬉しいこと、色々と経験を重ねて、茶道を通じて研ぎ澄まされた感覚で季節感を感じられるようになり、40代にしてこの言葉の意味を会得するという、、
おおまかに言うとそんな感じのストーリーでした。
茶道の先生役として、生前の樹木希林さんが出ています。
凛として、優しく、改めてすごい俳優さんだったなと感じました。
自分は、この言葉を、以前、YouTubeで、臨済宗の老師、山川宗玄さんという方の話で聴き、何となく日々意識する様になりました。
がんで余命いくばくもない女性から、その方の旦那様を通じて、色紙に何か言葉を書いて欲しいと頼まれた老師は、「好日」という言葉を送ったのでした。
その色紙を見ながら、幸せだった瞬間を思い出して下さい、と。
その結果何が起きたかは、ぜひこちらの老師の動画を見てみて下さい。24分あたりからです。
過去を問わず、未来を案ぜず、今日1日はかけがえのない1日である、という意味ですね。
先の映画の主人公の言葉を借りれば、
寒い日には肌を刺す冷たさを、暑い時には水音の涼しさを、その瞬間瞬間をしっかりと感じながら生きる、という意味でもあると。
マインドフルネスですね。
かく言う自分はまだ理解できていません。
この境地は自分にとって永遠のテーマです。