今回は、ドローンを木にひっかけてしまった事件の一部始終についてです。
去年の春に、息子と遊ぼうと思い、トイザらスでドローン(※)を買いまして、
数回飛ばしに行って、息子は早々に飽きてしまいましたが、
自分はその後もたまに思い出して近所のグランドや野原に飛ばしに行ったりしていました。
さて、事件?は7月31日(土曜)の事です。
その日、半年ぶりくらいに飛ばしてみたくなり、倉庫の奥からドローンを引っ張り出してみました。
部品などが揃っているか確認したところ、録画用のマイクロSDカード(1cmくらいの超ちっこいやつ)が見当たらず、
仕方がなくケーズデンキで1500円くらいのを買ってきて、差し込み、
いざ飛ばしに、と、家から2㎞ほど離れたグランドへ行きました。
そこは人が利用をしているのを見た事がないという場所でして、たいがい誰もいません。
野球ネットや木に囲まれてはいるものの、真ん中あたりで飛ばせば障害物に当たる事もなく結構高い所まで飛ばせたのです。
その日も、まずはグランドの真ん中に立って、ブーンと上昇させました。
何枚か上空写真を撮り、下降させる、を繰り返していました。
後でSDカードを回収してどんな写真が撮れたかを見るのが楽しいのです。
低空飛行を繰り返すうち、思い切って高い位置からの写真を撮ってみたくなりました。
そこで、グッグッとレバーを上へと押していきました。
その日は曇っていて、やや弱い風が吹いていました。
上昇させるに従ってドローンが南に流されるのを感じました。
流されないように機体を風上へ風上へと動かす必要がありましたが、半年ぶりなのでなかなか感覚が掴めません。
気づくと自分もドローンと一緒に南側へ歩いて移動していたのです。
これは下降させないとヤバイ!そう思ったのは、ドローンがグランドを囲む木の上空にまで流された時でした。
今思えば、あのまま上昇させて、いっそずっと南まで流しておけば、グランドの隣の野原に着地させられたのですが、
その時は焦りから、あらぬ事に、木の上空で何とか風上に動かしながらも下降させてしまったのです。
「あ、ダメダメ、ばか!!」
叫びも空しく、
バサ、バササ..
ドローンが木にひっかかりながら、落ちて来る音がしました。
そして、あぁ..
途中の枝に、ひっかかって止まってしまったのです。
飛べ!と、プロペラを操作してみましたが、
ブイーンというモーター音だけが空しく響き、
機体はびくともその枝からは動きませんでした。
やっちまった..
そう思いました。
赤く囲った所がドローンが引っかかった場所
パッと見、高枝切狭くらいの棒で届くように感じましたが、少なくともそのグランドには長い棒はありません。
仕方がなく、小石を探してきてぶつけようと投げてみました。
コントロールが悪いというのもありますが、思った以上に高くて、全く当たる気配すらありません。
実際には高枝切りバサミどころの高さではありませんでした。
これは出直しだな。
一端家に戻って、演芸用の支柱を約10本、針金、ペンチなどを持って、グランドに戻りました。
支柱を繋げて長くして、下から突いて落とそうという作戦です。
グランドに戻ると、少し離れた所で幼稚園児くらいの子供を連れた家族が遊んでいました。
それを横目に、1本1.5mくらいの支柱を、針金で固く縛って繋げて行きました。
5本ほど繋げて持ち上げてみたところ、まだまだ届きそうにありません。
そこで更に3本ほど繋げてみました。
ざっと10mくらいにはなるでしょうか?
高さ的にはちょうど当たるくらいの感じがしましたが、
そこまで長くすると、ぐいっと持ち上げた時、ぐわーんとアーチ形にたわんでしまいます。
しかもものすごく重たくて、とてもまっすぐに標的に当てる事は出来そうにありませんでした。
気づけば、遊んでいた家族たちが近くに来て自分を見ていました。
「どこ?あぁあそこだ」
「これ、やっちゃうんだよな」
若いお父さんが腕を組んで子供達と話しています。
何とか枝に這わせながらも棒の先端を標的に近づけて行き、あと少しで触れる!
そう感じた時、子供が足元に来て言いました。
「あの高さだと、落としたらどのみち壊れちゃうよ~」
うるさい!と心で叫びつつも、
カツン、
棒の先端が一瞬、ドローンに触りました。
が、、落ちては来ません。
そして棒の先端は再びスルリとたわんで落ちてしまいました。
その後も何度か挑戦しましたが、肩の痛みに耐えかねて、その日は断念しました。
安物だし、壊れたと思って諦めよう。。
買ったばかりのSDカードがあまりに空しくもありましたが、
家に帰ると、悲しみを忘れるために、プロポやら関連道具を全て納戸の燃えないゴミの箱に捨ててしまいました。
さて、
その日の夜、SNSにその事を投稿してみたところ、
思わぬ沢山の方々から、落とす為のアイデアについて、コメントやメッセージを頂いたのです。
これは、諦めてる場合じゃないな、
そう思えるくらいの数でした。
…という事で、続きは次回。
※ドローンの飛行届け出について
ドローンは一定のサイズと重さを超える物については、飛ばす時に行政への届け出が必要です。
トイザらスで買ったものは、大きさや重さがそれを超えないおもちゃの範囲です。