昨夜は、とある2代目さんとゆっくり話をしました。
多くの世代交替者が負う宿命。
それは創業者が作り上げたビジネスをスクラップ&ビルドする事です。
ビジネスモデルは20年から30年も経つと、たいがい古くなり通用しなくなるのが世の常ですね。
例えば、家電とか。
昨今は、モバイルに命令し、赤外線で家電を動かずスマートホームの発想が出てきましたが、これからはIT会社が家電を売るなんて事もありえます。
タクシー業界だって、Uberなんかの一般人による送迎サービスがもし認められたら、とんでもない変革を迫られるでしょう。
レンタルスーツなんてのも出てきたけど、紳士服業界には大きな驚異になりえます。
結婚式の地味婚化、
家族葬の増加、
など、挙げれば色々ありますね。
産業の変革は、大胆かつスピーディーです。
中途半端は全て失敗していきます。
よく2代目、3代目というと、親が作ったものを労せず引き継いで楽でいいね、とか、給料高いから羨ましい、とか言う人がいますが、
到底そんな楽なものではありません。
世の流れが早い現代においては、ただ守っているだけでは会社を潰すのです。
給料だって毎年上がったり下がったりして、安定なんて言葉は昔の遺物です。
特に大変なのはスクラップです。
親が作ってきた過去の遺物、例えば不採算事業だったり、使わない設備だったり、借金だったり、こういうものをコツコツ整理していかないと新たなものを始めるゆとりができません。
どうせ作り直すのなら、ゼロから自分の好きな事で起業したい!
というのが多くの2代目、3代目の本音なんですね。