平成30年11月27日、札幌プリンスホテル(国際館パミール)において第20回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。
今回は旭川医科大学病院 リハビリテーション科 教授の大田哲生先生をお招きし、「ニューロリハビリテーションの実践~ボツリヌス療法およびBrain Computer Interface~」と題して、ご講演いただきました。
講演会内容を一部ご紹介します。
≪講演会内容≫
①BCI訓練の臨床応用
・脳卒中後の上肢機能改善法
・麻痺上肢へのアプローチ、脳を鍛える
・ミューリズム(Mu rhythm)の事象関連脱同期
・ERD、ERS
・急性期、回復期脳卒中患者に対するBCI訓練
・書痙患者に対するBCI訓練の応用
②ボツリヌス療法
・脳卒中患者の上肢麻痺、下肢麻痺へのボツリヌス療法
・ボツリヌス療法と装具療法
③まとめ
・BCI技術の進歩により脳活動の抑制が可能になってきた。
・脳卒中片麻痺患者の上肢機能障害に対する新しいアプローチ方法として期待される。
・書痙患者でもBCI訓練が有効なことがあり、出力異常をきたす運動障害への応用が
考えられる。
・ボツリヌス療法は痙縮の治療に有効であり、ADLやQOLの改善が可能である。
今回の懇話会には約100名の方々にお集まりいただくことができました。Brain computer Interface の研究やボツリヌス療法など、脳卒中上肢麻痺患者の症例も提示していただき、今後のニューロリハビリテーションについて分かりやすくご講演いただき、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。講演後の質疑応答や懇親会においても大田先生へ各職種から質問されており丁寧に答えてくださいました。今後のニューロリハビリテーションのあり方について再考することができました。
次回開催にもご期待ください。(お)