いまを生きているということ

いまを生きているということ

震災当日まで北上営業所長としてJR工事に携わっていた私が1000年に1度の震災に遭った釜石へ翌日から舞い戻り、被災した自社と育てて頂いた地元釜石の復興への想いを綴ります。

依頼主である近藤くんから掲載許可を頂いたので記します。


近藤くんとは12年前、東北未来創造イニシアティブ 釜石人材育成道場で同じ班になり、事業構想作成にあたり、お互いに意見やアドバイスしながら作成しました。

 

私は地域の縁の下の力持ち企業になるため、インフラ整備を通して地域を巻き込んだ、お困りごとに対応するための「お助け隊」構想を発表しました。
その構想の中に「お墓見守り隊」がありました。

 

今回はお母さまが、お墓をキレイにしたいので業者を紹介して欲しいと菩提寺の住職に相談された際、青紀土木さんで引き受けると聞いたことがあると話してくれたそうです。

お母さまから『お友達の青木さんはそんなことも対応してくれるのか?』と聞かれた近藤君は12年前の内容を覚えていて連絡をくれたのです。

 

どうしようか迷ったのでお母さまにお会いしてお話を伺いました。

・お墓をキレイに掃除したいけれど年齢・体力的に厳しい

・また自分たちが掃除してもキレイにならない

平地がない釜石のお墓は急な斜面に建立してあるのでお参りするだけでも大変です。

『ご先祖様に申し訳ないのでどうにか出来ないものか』と言われ、何とかその気持ちに応えたいと引き受けることにしました。

 

先ずは前もって、ご住職にご挨拶して作業の許可を頂きました。

その後、お墓の場所や大きさを確認し、ホースを這わせる位置や距離を確認し、ホースの延長を決めて道後を準備します。

 

当日はお墓に手を合わせ清掃させて頂く事をご先祖様に報告

清掃開始

水圧で表面の汚れを落としていきます。

薬剤を使用してブラシでこすります。
頑固な汚れを落とすため3度ほどこの作業を繰り返します。

 

・正面から

作業前1

作業後1

 

・斜めから

作業前2

作業後2

 

背・面から

作業前3

作業後3

 

墓石自体の錆びなど落とせないものもありますが、スッキリキレイになってお母さまから喜んで頂けました。
私達も嬉しくなりました。

 

弊社が掲げる使命の一つに

■いつでも1番に相談できる「地域の建設会社」として、皆さまの「安心」をこの手で支え、未来を共に築いていく。

としています。

 

使命を果たすための約束の1つに

・皆さまの「困った」を解決し、「やりたい」を共に叶える。

があります。

どの建設会社でも掲げられそうな使命と約束だからこそ、社員と共に本気で実践していきたいと考えています。

お墓洗浄、近藤くん貴重な機会をありがとうございました。