蓮舫さんの敗因の一つに、日本共産党がついたから。という指摘がありますが、長野県ではそれは当てはまりません。


長野県の参議院選挙の結果が、それを証明しています。

一つの県から一人の当選者という条件は、知事選と同じです。


長野県では、参議院が一人区になってから、野党共闘候補が4連勝しています。自公は一度も当選していません。

一人区になる前は、長野県は二人当選出来る選挙区でした。

二人当選出来た時は、一位が自公、二位が民主党(民主党誕生前は、社民党・社会党)でした。

その時は、日本共産党は別に候補を出していましたから。


お気づきでしょうか?

そうなのです。民主党の票に日本共産党の票を足したから、野党共闘が4勝0敗なのです。

野党せずに、日本共産党が別に候補を出すと、自公が当選する計算です。


知事でも、長野県では田中康夫知事が日本共産党支援で、自公を破って当選した例があります。


では、その田中康夫知事がその後、何故敗れたか?


田中康夫さんをやぶったのは、自公の候補ではないのです。

元々は、自民党の議員だったのですが、郵政民営化に反対して、自民党を離党した人なのです。

その人以外に、自公は候補を出していませんから、その人は自民党支持者の票も、非自民、反自民票も獲得したのです。


後、田中康夫知事は汚職や法に反する事はしていませんし、憲法にも従い、長野県にも戦没者が祀られている神社があるのですか、政教分離に従い、参拝していません。

そこは、さすがに日本共産党支援の知事です。


ところが、奇抜というか、常人離れしたところがあり、知事室を物理的にガラス張りにしたり、色んな事があって、日本共産党支持者からも、一部批判がありました。

政策は全く違いますが、タイプ的には橋下徹さんに近かったかも知れません。


長野県の現在の知事は、民主党ブームの真っ只中に当選した知事です。

当時は、野党共闘していませんから、日本共産党は加わっていません。


ところが、自公がその知事に二期目から、相乗りしました。

参議院の結果をみても、長野県では、自公は野党共闘に勝てませんから。


なので、現在の長野県知事は、立憲民主、国民民主、社民党とも政策協定を結んでいて、そこに自公が相乗りした知事です。自公は、ビジターです。


次に、蓮舫さんの出自を批判する人が居ましたが、長野県の場合、外国の方を差別する様な風潮はあまりありません。

北村晴男弁護士

(千曲市出身)

は、例外です。

長野県には、満州からのひきあげ者が大勢居て、日中友好の活動も盛んです。

よって、台湾にルーツをもつ蓮舫さんは、そこは、あまりマイナスにはならないと思います。


田中康夫知事は、イタリア人とのクウォーターでしたが、誰も気にする人は居ませんでしたし、自民党から参議院に立候補して落選してした候補は、朝鮮からの帰化人でしたが、別にそれを指摘する人は居ませんでした。

蓮舫さんが不利になるとすれば、女性である事です。長野県では、知事にせよ、市町村長にせよ、女性は当選しづらいです。

でも、それは小池百合子さんも条件は一緒ですよね。

都知事選では、蓮舫さんをリベラル系の著名人が支援していましたが、長野県にもリベラル系の著名人は多いです。

著名なところでは、蓮舫さんの前面支援を表明した田村智子さん

(小諸氏出身)

他にも、鎌田實先生(諏訪中央病院名誉委員長)

故人ですが、原田泰治さん(諏訪市)いわさきちひろさん(北安曇郡松川村)一家。

いわさきちひろさんは、日本共産党員でしたし、旦那さんの松本善明さんは日本共産党議員、息子さんの松本猛さんも、日本共産党から、長野知事選に立候補歴があります。

菅谷昭前松本市長も日本共産党支援で、4期勤めています。


先程申し上げた通り、長野県全体では自民党は当選しませんから、実質、自民党が支援している小池百合子さんは、長野県では不利だと思われます。


長野県民は、右派という意味ではなく、保守的なので、石丸伸二さんの様な方は、評価されないと思います。


長野県では、外国の方を差別する風潮があまりなく、暴力を嫌いますから、桜井誠さんの様な方も評価されないと思います。


清水国明さんは、長野県のローカルテレビ番組でレギュラーを持っていた事もあり、アウトドアの関係で、長野県に訪れていて、清水国明さんの支援を表明している方の中に、モノマネタレントの清水アキラさん

(下高井郡山ノ内町)が居るので、ある程度得票するかも知れません。


長野県では、中選挙区時代に諏訪、上伊那、飯田下伊那の選挙区で、最後のひと枠を自民党支援の宮澤喜一元首相の母方の従兄弟を破り、日本共産党の候補が当選した例があります。