午前3時位に携帯に電話が掛かってきて
「今日は、宜しくお願いします」
と言われた。

「何でしたっけ?」

「マラソン大会…」

そういえば…少し前に、出場者が集まらなくて困っている。出場して貰えないだろうか?と言われて、承知した覚えはある。

どうせ、町内会の親睦で、マラソンとはいっても、そんなに長い距離を走る訳でもないだろうし、自分にも出来るだろう。と思ったから。
それにしても、今日だったんだ。せめて、昨夜の内に連絡くれれば良かったのにな。でも、出場を承知したんだから、行かなければ。

「何時までに、何処へ行けば良いんですか?」

「…わからないんですよ…」

そうか…電話してきた人もわからないんだ…それは、困った。こちらは、大会が今日だというのを、今の電話で初めて知った位だから、何時、どこへ行ったら良いのかも全くわからないし。

「それと…『マラソン』という名称ですけど、走って頂く距離は5千キロ。制限時間は30分。あなた以外の出場者は、オリンピックに出場経験のある、外国人ばかりです」

「5千…<メートル>…ですよね?」

「キロメートル!五千キロメートルですっ!私、今、ちゃんと、そう言いましたよね?ちゃんと話を聞いて下さいねっ!いい加減な気持ちでいたら、許しませんよ!もしも、制限時間をオーバーしたり、他の選手よりも順位が下になりますと、こちらとしても、非常に困りますし、あなたも厳しく処罰されますからね!」

…最近、こんな夢ばかりみてます。