2026年(令和8年)5月19日(火)朝
東京港竹芝桟橋

普段は日中、伊豆諸島の島々をまわっている東海汽船の貨客船「さるびあ丸」が竹芝桟橋に。

海が比較的穏やかになるこの季節の伊豆諸島航路。小型の高速船の欠航率も少なく、大型貨客船「さるびあ丸」は基本週末のみの運航。

平日は基本的に運用はなく、ここ竹芝桟橋で休み、たまに学校などによるチャーター運航を行ったりする。

そんな「さるびあ丸」がこの日から4日間、小笠原航路代船として大役を担う。

岸壁に積まれたコンテナ。

離島への物資を運ぶ。

伊豆諸島への物資輸送は、東海汽船の貨客船のほか、東海汽船系列の伊豆諸島開発・伊豆七島海運などの貨物船、東海汽船系列ではない新島物産の貨物船がある。




レインボーブリッジ

離島へは新聞も船で運ぶ。ちなみに船便が一週間に約一便しかない小笠原諸島は、新聞は一週間分まとめて届く。

東海汽船の高速船が回航

全没翼型の水中翼船・ジェットフォイル。ガスタービンを動力としたウォータージェット推進で時速約80kmで航行。

東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド友」

ジェット船の船名に冠する「セブンアイランド」のネーミングは、伊豆七島の「七島」のこと。これに3隻のジェット船別に「友」「大漁」「結」の名が付く。

高速ジェット船の導入により、東海汽船の東京〜大島・利島・新島・式根島・神津島航路と熱海〜大島航路は、高速船主体の運航になり、所要時間が大幅に短縮された。

例えば、東京〜伊豆大島間は貨客船で所要4時間半だが、高速船は1時間45分で結ぶ。

ただ高速船は小型のため海が荒れる冬季は欠航率が高い。

向きを変える。



竹芝桟橋に着岸。

年に一度だけの希少な表示。


東海汽船の高速ジェット船の乗船開始

東京午前8時35分発の大島(元町港)、利島、新島(黒根港)、式根島、神津島(前浜港)行き高速ジェット船「セブンアイランド友」。
この日は満席。

レインボーブリッジの向こうには、巨大コンテナ船が荷役を行う大井コンテナ埠頭。

クルーザー、作業船など、いろいろな船が行き交う。


東京臨海副都心のお台場地区のフジテレビ本社社屋

この日は海域が穏やかなため、高速船は全島就航予定。




タラップを取り外す。


東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド友」、午前8時35分伊豆諸島へ向け東京を出航。








高層ビルが並ぶ東京都港区の竹芝地区。

隅田川河口の東京湾最奥にある東京港竹芝桟橋。

奥が隅田川。

小笠原諸島・父島行き「さるびあ丸」

東京と小笠原諸島父島を結ぶ唯一の旅客交通機関である大型貨客船「おがさわら丸」は年に一度の入渠。定期検査等のため、約3週間、瀬戸内海の因島(広島県)の造船所にドッグ入り中。
この間、5月10日(日)東京着から、6月1日(月)東京発まで、「おがさわら丸」の運航はない。


以前「おがさわら丸」ドック入り期間中は、東京と小笠原諸島を結ぶ旅客交通機関は皆無(貨物輸送は共勝丸が担う)で、3週間〜1ヶ月ぐらい本土と小笠原諸島を結ぶ交通が途絶え、観光客も殆どいない時期だった。

現在の東海汽船の貨客船「さるびあ丸」(3代目)は、小笠原諸島まで行ける資格(近海仕様)を有する船として建造。

今は、「おがさわら丸」ドック期間中の年に一度だけ、東海汽船の「さるびあ丸」が代船として東京・父島航路を担う。

かつて小笠原海運の歴代「おがさわら丸」ドック入り期間中は、小笠原海運の親会社である東海汽船の貨客船「すとれちあ丸」「かめりあ丸」等が小笠原航路を代航した。

しかし、その後、しばらく小笠原諸島を代航できる船がなく、「おがさわら丸」ドック入り期間中は、本土と小笠原諸島間の交通が無かった。
したがって小笠原航路を代航できる現在の3代目「さるびあ丸」は小笠原島民にとっても悲願の船だった。

「おがさわら丸」の代船として小笠原諸島・父島に向かう、東海汽船の貨客船「さるびあ丸」。
総トン数6,099t、全長118m、幅17mであり、「おがさわら丸」(総トン数11,000t、全長150m、幅20.4m)より一回り小さい。


東海汽船の社旗。1889年(明治22年)創業の老舗海運会社。






「さるびあ丸」への乗船は、タラップではなく、航空機のようなボーディングブリッジから。

ファンネル

「さるびあ丸」の船体デザインを手掛けたのは、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを手掛けた野老朝雄氏。


東京スカイツリー

カーフェリーではないため、低い位置まで外部デッキがあり、船底まで客室がある。



通常、「おがさわら丸」は東京・父島間を片道24時間で結ぶが、「さるびあ丸」は5時間余計にかかり片道29時間。

「さるびあ丸」代船期間中のダイヤは、
下りは、東京5/19(火)10:00発→父島5/20(水)15:00着。
上りは、父島5/21(木)10:30発→東京5/22(金)15:30着。

船尾


隅田川河口

かつて初代おがさわら丸(3,553トン、1979年~1997年)の東京・父島間の所要時間は28時間。
2代目おがさわ丸ら(6,700トン、1997年~2016年6月)は25.5時間、現在の3代目おがさわら丸(11,000トン、2026年7月〜)は24時間。
今回の「さるびあ丸」(6,099t)は29時間かかる。











船首では荷役中。


向こうには東京消防庁の消防艇。





午前10時00分、東京港竹芝桟橋を出港


ゆっくり岸壁を離れる。

サイドスラスターでスムーズに岸を離れる。


いつもと違う父島行き出港風景。



乗客は少なく216名。


汽笛、長声一発。
















往路の海況は、波高1.5m程度で穏やかな航海。
復路の海況は、父島出港時は波高1.5mであるが、伊豆諸島近海は低気圧(梅雨前線)の影響で波高3m〜4mと高く動揺しての航海が予想される。




岸壁にはJR貨物のコンテナの姿も。

レインボーブリッジに向かう「さるびあ丸」


手前に、東京都観光汽船の「エメラルダス」が通り過ぎる。

アニメ「銀河鉄道999」の原作者、漫画家の松本零士氏がデザインした未来の宇宙船のような船。

通常「おがさわら丸」東京出港日はこれに合わせて、朝、ターミナル内で、レストラン「HARBOR」が、船弁当(島寿司、唐揚げなど)を販売するが、この日は船弁当の販売はなし。
代わりに、月曜から木曜昼と、金曜昼・夜に営業するレストラン「HARBOR」が営業。土曜・休日は営業しない。
さるびあ丸は、5月20日(水)、定刻より少し早い14時45分に小笠原諸島父島二見港に到着。
そして東京到着日の夜、すぐに伊豆諸島の大島、利島、新島、式根島、神津島に向かう定期夜行便になる。
★動画↓
※2026年(令和8年)5月19日(火)
(終わり)





























































