ずっと曲名が分からなかった曲がある。

 

30~40年ぐらい前、

カセットテープに入れて、好きでよく聴いていた。

でも、曲名やアーチスト名を記していなかったのだと思う。

 

もう一度聴きたいと思いながら、長年探しあぐねていた。

歌詞がある曲なら、すぐに調べられるんだろうけど、

インストゥルメンタルの曲なので。

 

手がかりは…

●クロスオーバー(今でいうフュージョン)の

 日本のアーチストまたはグループ。

●16ビートの曲で、テーマはシンセサイザー。

●2人のギターソロがあり、うち1人は大村憲司。

 もう1人は松原正樹か和田アキラと目星をつけていた。

 

最近になって、鼻歌で曲を探してくれるサイトを利用して、

検索してみようと考えた。

でもその前に、webでちょこちょこ調べていたら、

確度の高い情報にぶち当たった。

 

坂本龍一&カクトウギセッション

 

「サマー・ナーヴスいうアルバムの曲を試聴した。

あった、あったよ!

その曲名は、「スウィート・イリュージョン」。

 

ソロギターの、もう1人のギタリストも判明した。

渡辺香津美だった。

 

曲全部を聴いてみた。

妙に牧歌的なシンセのメロディと、時に緊張感を醸し出すコード進行。

 

大村憲司の、大らかに歌いまくる、人間とエレキが一体化したようなソロ。

渡辺香津美の、無尽蔵にアイデアが湧き出る、口あんぐりなソロ。

 

あー、懐かしいやら嬉しいやらで、半泣き状態。

もったいなくて、2度目はまだ聴いていない。

 

このアルバムは1979年発売というから、約40年ぶりの再会だ。

なんか、気が抜けてしまったよ。