兵庫県議会★漫遊記 

 

第1話 前代未聞の副議長選挙

 

【第8回】

「いけるんか?!」グッチがすかさず反応する。

県議会第2会派の県民連合が出す副議長候補に野党が協調して投票することが内々に提案され、合意に至ったとのことらしい。

 

これはすごいことに成るかもしれない。議会初日の私にも肌で感じることが出来た。

 

副議長選の攻防で話が盛り上がっていると、ジュンさん、ホーリィ、ナオくんと続々と登庁してきた。

 

しばらくすると全館放送。「ただいまより維新の会、議員団総会がひられます」とアナウンスがあった。

 

議員団の控室には各自の席のある執務室、そしてその隣には会議室が配置されている。

 

各自筆記用具をてにかかえ、高揚した面持ちで会議室に消えていく。

 

最後に私が入室すると7名の議員と当局の担当者、タケちゃんが揃っていた。

私は急いで着席した。

 

「では議員団総会を始めます」カドヤンが気持ちを抑えるようにいつもより低いトーンで宣言した。

 

議員団総会は幹事長が議会運営委員会で調整・決定された様々な事項を討論して、維新の会議員団としての意見を取りまとめる役割を持つ。

 

この日の議員団総会の議題のなかに谷口議員の件もあった。議会として問責決議案を出すか、議員辞職勧告を出すか。

過去の同様の事件における判例を政調会長のダンディが説明。ハカセが的確に問題点を指摘する。ジュンさん、ホーリィ、グッチ、ナオくん、がそれぞれ意見を言う。

意見はそれぞれバラバラ。さぁ、どうするカドヤン。

(つづく)

 

↓↓議員団会議室↓↓

※この物語は事実を基にしていますが実在の人物とは関係ありません、また一部脚色が含まれます。