日経BP社で、大前研一さんが「5年後、地上デジタル放送に意味はあるのか」と

語られています。

「世界ではサーバーを使って、インターネットから動画をダウンロードして視聴するという流れに向かっている。

 もちろん高画質の大画面でテレビを見る、という人はいるだろうが、大半の人は見たいものを見たい時に、という形に移行し、結局、場所と時間をシフトできるインターネットの機能をフルに使ったものに、より多くの時間を費やすようになる。

 インターネットの進展がこのまま進めば、地上デジタル放送に完全移行する2011年には、日本でも光ファイバーが家庭の6~7割に導入されているだろ う。ダウンロード型の放送、あるいは映画鑑賞も、がぜん現実味を帯びてくる。VODといわれる、見たい時に流す形と、帯域の空いているときに家庭内のハー ドディスクサーバーに落としておいて、好きな時間に見るという形態が一般的になっているだろう。 」

と地デジの意味を問い、更に

「米国で現在進行形のTiVo(ダウンロード型、タイムシフト、CMスキップ)やSlingbox(場所シフ ト)などをどう見ているのだろうか。またYouTubeなどのクリップ機能が一日1億ページビューとなり、MySpaceなどのSNSが7500万人もの 登録を記録してテレビ局の経営を大きく揺るがし始めている現実をどう見ているのだろうか。さらにはまた米国にサーバーを置いたYouTubeには日本から の登録やアクセスが圧倒的に多いことをどう見ているのか。 」

と述べています。

 「日本に地上デジタルの契約者が1人だけいて、その人がサーバーに蓄えてP2Pで配信したらどうするのだろうか。日本では違法だ、と逮捕することもできる が、そのサーバーがパラオや(外交関係のない)北朝鮮や台湾にあったらどうするのだろうか。インターネットプロトコル(IP)というのは国境のない放送局 でもある。都道府県別に電波を割り当てている現在の行政の仕組みも、根本から揺さぶられることになる。」

なかなか鋭い指摘ですね。また、NHKについても....

アンテナの立っている家を目指して視聴料を取りに来るNHKも、インターネット放送で見る人しかいなくなれば視聴料を取るのも困難だ。ましてや国外のサーバーから受信する人に今まで通りの受信料を払えと言っても無理だろう。中略 
しかし、今のNHKのニュースに金を払う人がいるとは思えない。つまり、“皆様のNHK”は役目を終えてご臨終ということになるだろう。

SNSについては、

「日本における代表的存在「mixi」の利用者が500万人を突破した。mixiが始まったのが2004年3月 だから、急激な増加である。同サイトを運営するミクシィはこの9月14日に東証マザーズに上場し、時価総額が1000億円以上になるといわれている。同好 会という枠をはるかに超えた役割が期待されているのだ。こうしたSNSを利用しているのは60%以上が20代の若者だ。しかも、今回の調査では50%以上 が女性ということだ。」

と分析してみせ

「今の若い人たちはSNSが好きなのだ。テレビの広告効果が薄れつつある現在、SNSの今後の動向にも注目していく必要があるだろう。」と書いています。

続いて

「SNSは同好会が集まっているので、広告媒体としては非常に有効なのだ。旅行好きが集まるコミュニティーなら、旅行の広告が効果的だ。だから、今SNSをメディアが狙っているのだ。」と結論付けています。

テレビ、CM、ネットの関係は、複雑な要素を含んでいます。

一概に、大前さんの言う通りになるとは限りませんが、可能性を否定することも

できません。

どうような生活シーンで、映像が選ばれていくのか?

本当に、生活に必要な映像情報は何なのか?

答えは、ネットの動画配信の質にかかっているのではないでしょうか。

地域の生活情報をうまく動画で伝えていくことが、キーワードのような気がします。

各地の暗いニュースだけでなく、「楽しく・明るい」ニュースを伝えることも

大切だと思います。リスクに関する情報もいいのですが、ゴシップ風になりすぎて

いるのでは。










  generated by feedpath