無償の善意 | 通常の三倍の尿酸値

無償の善意

善意で敷きつめられた道は地獄へと続いている


言い回しは違うがそんな意味の言葉がある。

最近のプロレスでダブルフットスタンプという技が流行している。私はこの技を非常に嫌悪している。トップロープからこれを行い、相手がかわした場合でも着地が容易であり、自爆のダメージを負うことがない。これを、何か卑怯な事と捉えてしまうのである。人間の行動には全てリスクを伴うべきである、とまでは言わないが、少なくとも鍛えられた肉体を持ち、それをもって人を感動させる職業であるところのレスラーが取るリスクなき行為は美しくない。

金持ちがやるしみったれた寄付も同様である。

漫画「タイガーマスク」では、ファイトマネーの一部をそうすべきである”虎の穴”に送らず孤児達のために使ったことで、直接に生命までも狙われる。その時、自らの信念と死を天秤にかけて、男が取るべき道は一つである。いや、俺じゃなくて、梶原一騎の思想である。


俺には良心がない