味噌汁とトマトジュース
二日酔いにはトマトジュースがいい。レッド・アイならなお素敵だがあまり贅沢を望むべきでない。ところが、最近は食塩無添加だの低塩のばかりで困る。世の中は減塩とか減煙に敏感になりすぎ”健康”という名の精神疾患のパンデミックで死にかけている。ここでハッキリさせておきたいのは
塩の入っていないトマトジュースなど味噌の入っていない味噌汁に等しい
味噌汁とは何か?上手いこととった出汁に味噌を用いて丁度いい塩加減(和食で言うところの”あたり”)にした料理である。料理屋で味のしない出汁を出されたらそれはキレてもいい場面だろう。トマトという素材が塩によって旨味が引き出されるのであれば、その丁度いい塩を加えた状態が、商品として正しい価値を持つに至るのである。
で、コンビニで見つけた缶みそ汁。
不味からず。
出はかなり濃厚な鰹。これが実は違和感の素で、しじみとか煮干しであれば、もっとそれらしい味になったのではないか。尤も、インドのカレー同様、これが正解といった物にはなかなか辿り着けないであろうことは想像に難くない。
しかし、伊藤園である。
ここのコーンスープは他社のそれと異なり香味野菜の味、香りを全面に押し出しており深い。
”おーい、お茶”は現在、大体、どこのコンビニ、スーパーでも常時4種類が揃う。一昔前「ペットボトルに入ったお茶なんて誰が買うかよ!」などと言っていたのに。
今から少し先の未来、様々な出の缶みそ汁が並んでいたとしても驚くことはない。弁当に合わせたTPOの味噌汁、悪くない。そうした、今後の期待も込めて
★★★☆☆