チキンかターキーか
フライドチキンを買いに並んでいる人達を見て「バカじゃねぇ?」というようなタイプの人がいる。
俺だ。
大概の場合、論点はチキン(鶏)は間違いで、ターキー(七面鳥)が正しいとする。
それが、そもそも、そうではないようなのだ。
文献に拠れば、この期間は「家禽類」を食べるとあり、チキンでもアヒルでもガチョウでもいいらしい。肝腎なのは、山へ入って猟をしない、ということなのだろう。
むしろ、間違いと思われるのはその調理法である。
日本にも、この時期のメニューにおせち料理という極端な味付けのクソ不味いものがあるが、これは保存するのに特化した調理法といえる。正月の間くらいは料理を作る人(この場合、旧来の封建的価値観による処の女性)に休んでもらおうとする意志を感じる。逆に欧米では、ツリーの飾りつけなどで、忙しく追い立てられるのである。結果、オーブンにぶちこんでおしまいとするやり方が望ましい。油の前にずっと立っていられないのである。チキンでもターキーでもいいが、フライではなく、ローストが正解に近いようである。
さらに言うと、こうした習慣はキリスト教が広まる以前からあり、その起源は欧州の土俗的宗教にもとめることができる。
てことは、クリスマスにこうした料理を食べる意味がない。もっと言えば、何くってもいんじゃね?
俺は仕事もないし、時間だけはある。調理師免許もあるけど、今は家で料理作る気にならない。だけど、なんとなく、鳥料理気分になったので、行きつけの蕎麦屋で、”鴨せいろ”をいただきました。