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*本城のNIPPON歩き*~宮島・厳島神社 5~

広島に住んでいる友人から、「手焼きの作りたての、もみじ饅頭が食べられるよ」とメールが入った。

ジャスト・タイミング!

仲良くなった鹿さんに「またね」と言って、表参道商店街へ向かった。

後ろから鹿さんが、少しの間、着いて来てくれた。

可愛いなぁ。

鹿さんのエリアがあるのか、少しすると立ち止まって、「気を付けてね」」と言ってくれているようだった。

私も「またね」と手を振った。


表参道商店街には、色々な名物の食べ物屋さんがあった。

あなご重といったら、宮島の名物。

大野瀬戸で収穫されるあなごは、これまた風味もよくやわらかで、他とは別格だそう。

牡蠣を網焼きしてる!

採れたての、それも、すごく大きな牡蠣をそのまま焼いている。

ジュワジュワっと煮立っている。

天ぷら?

後で聞いた話だけれど、どうも衣に秘密があるらしい。

全部を食べる訳にもいかず、友人が教えてくれた「焼き立てのもみじ饅頭」を求めて歩いていた。

あれ…あちこちに「焼き立て」という看板が目につく。

「確か、藤井屋さんって聞いたな」

そのようなことを思い出し、目指したのは藤井屋さん。

あったあった!

そこは、お爺さんがひとつひとつ、東京の人形焼きのような手順で、もみじ饅頭を焼いていて、何ともいえない良いかおり。

香ばしいような、甘いような…。

さっそく焼いてもらって食べた!

アツアツのホクホクという感じで、薄い色をした、こし餡がなんとも云えない。

お土産で頂く、みもじ饅頭も大好きだけれど、これまた更に大好きになってしまいました。

かじったところから、湯気が出ていた。

感動!

5つも食べちゃった。

「まだ食べるのかい?」そんなことをお店の人にも言われてしまったのでした。

だって、止まらないんだもん。


そろそろ夕方になろうかという時刻。

高速船の時間もあるので、もと来た道を帰ろうと、再び、大鳥居の見える場所まで戻った。

あの鹿さんは…いなかったな…もう一度、会いたいな。


途中、伝統工芸のお店が目に入った。

宮島土鈴。

手のひらに乗るくらいの小さなもので、色鮮やかな染色が施されていた。

手に取りたかったけれど、そこに人だかりが出来ていたので、泣く泣く遠くで見ているだけの人になってしまっていたのでした。

「今度は、絶対に買う!」と誓ったのでした。

他にも宮島の伝統工芸は数あるということは知っていたけれど、もう少しちゃんと調べてから、また宮島へ来ようと思っていた。


そして、夕陽に染まる海と大鳥居が、またもや私の目の前に姿を現してくれた。


>>つづく


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管理人:ケネジのつぶやき




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*本城のNIPPON歩き*~宮島・厳島神社 4~

幼い頃、母から聞かされた日本の神話の数々が、その場の空気や匂いと重なった。

母が神話を語り、それを聞いている自分自身の姿も同時に思い出されていた。

その建造に携わった先人たちが動く姿がそこにあった。

大鳥居と神殿を繋ぐ一本道が見えた。

春だというのに、冬、雪が舞っている光景が何故か浮かんだ。

白鷺が見えた。

かなりランダムな映像ではあったけれど、目の前にない……“見たことがない情景”を、この目で観ているようだった。

何故、そのような情景が浮かんだのか、今も完全な理解は出来ないでいるけれど、やはり、あの“空気”のせいだったような気がする。

その時、自分を取り巻いているもの全てが、その“空気”によって支配され、五感と共に第六感までもが、遠い昔の時代へとタイムスリップしたようだった。

「ずっとこのまま……時間が止まればいい」

そのようなことだけを考えていような気がする。


神殿へ参拝したかったけれど、それぞれの神殿に神様が祭られているということであったので、その日はやめておいた。

ここは行った・行かなかった…そのような思いは残して行きたくなかったから。

その時は、異国の地で写真でしか見たことがなかった、ずっと夢見ていたあの大鳥居が正に目の前にあり、その場所の神秘なる空気を肌で感じることが出来たという感動だけを、東京へ持って帰ろうと思っていたのだった。


少し時間があったので、表参道商店街へと足を向けた。

その時、野生の鹿と出逢った。

「神の子?」

一瞬、そのような思いが走った。

またまた、その場から足が動かなくなってしまった私。

かなり仲良くしてもらったのでした。


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>>つづく

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管理人:ケネヂのつぶやき


髪の毛、超短くカットしてきたよん



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*本城のNIPPON歩き*~宮島・厳島神社 3~

青い海に堂々と聳える大鳥居。

“荘厳”とか“圧倒”とか…どのような言葉を使っても現わすことが出来ない、その存在感。

青とも緑ともつかない色の海面に堂々と立ち、真っ青な空に手を広げているような朱色の姿。

大鳥居の足元の海は、まるで鏡のようだった。

「キラキラ輝く」という表現は適切ではない。

「神々しく光る」という表現が私の印象だった。

暫く、現世を忘れ、その大鳥居に魅せられていた時間は、時間の流れや風の感触も、たぶん周りにいた人たちのザワメキも、私の中には存在していなかったと思う。

歩道を歩いていた時、海とは反対側の山々に気をとられ、ふと、“何か”の変化を感じたと、前のブログでも書いたけれど、その“何か”が解った気がしてた。

宮島に降り立った時も、本州とは違う“何か”を感じてはいた。

しかし、厳島神社のエリアへ入った途端、「空気」そのものが違っていたのを強く感じていた。

なんだろう……この感覚。

それまで味わったことのない感覚だった。

大鳥居を右側にして、その斜め左に、神殿と呼ばれる建物が見えた。

そこから放たれているオーラ的空気の流れ。

「神々が宿る島」

正に、その意味を実感した瞬間だった。

干潮時には、大鳥居まで歩いて行けるということは聞いていた。

しかし、その時は干潮時ではなく、そこまでは歩いて行くことが出来なかったけれど、もし、タイミング良く、そこまで歩いていけたなら、もしかしたら、私自身が大鳥居と共に海へと同化してしてしまうのではないかという錯覚まで起こしていた。

自分が大鳥居を見ていた場所から、足が動かなかった。

日帰りで帰らないといけないというのに、やはり、時間の流れというものが私の中には存在していなかったようだ。

そして、また、色々なものが映像化されて脳裏に浮かんでいた。


>>つづく


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管理人:ケネヂのつぶやき




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