私のブログにようこそ!!

なんと去年に読んだ本です!!

でも忘備録につけてるのでまあいいや

 

●三島由紀夫 「天人五衰」

「豊穣の海」の第四部完結編。8か月ぐらい掛けて読みました

 

清顕、勇、月光姫と転生し二十歳に夭折する三人

その三人の伴走人の本多は年を取り老残を隠せない

本多は慶子を伴い清水港で転生の印となるみっつの黒子をもつ

透を養子にし教育を始め。この教育がいかに平凡な青年になるかで

皮肉でした

 

輪廻転生に取り憑かれた本多は透の鋭利な悪意に曝らされる

事にまります。

あなたは月光姫のような美しいところが何もないし月光姫のなくなった年が

はっきりしない偽物だと慶子から告げられ4

透の自分は選ばられしものとしとしての自意識自滅してから

自滅してしまいます

 

 本多は清顕の恋人であった月修院の門跡聡子にあうが

聡子の言葉の無残な虚構の前に輪廻転生の本質があると思う

生きてることがすべて夢幻に帰す。壮大なラストだった

三島由紀夫最後の作品でこれを最後に今後作品を読めないのは

残念だ

 

●川上未映子 「ヘブン」

 

中学生の受けているいじめが凄まじくつらい

コジマのように弱いまま虐げられる状態でありながらで

いじめる側も

受け入れるのか、僕のように弱さを修正し強さを

手にいれるのか、強さを手に入れることが弱肉強食の世界に

加担することになるというが、善と悪の間に力も

必要だと思う。

コジマの考えは美しいし強いが世界がそのように

変化したら素晴らしいと思う

 

● たつみ都志 「ほろよい文学談義谷崎純一郎~その棲家と女」

 

これは一ブログに取り上げたいくらいだ

谷崎潤一郎研究者であるたつみ都志さんが

架空の居酒屋を設定しそこで女将と初老の男性と

ライターの女性で飲みながら文学談義をする

そこにたつみ都志さんも参加する。谷崎入門書に

肩肘はらずよめる

 

なによりうれしいのはたつみ都志さんが谷崎の家

「倚松庵」の保存移転運動をされたおかたで

「細雪」のモデルになった家,「倚松庵」のなかの

部屋や間取りが掲載されていて、ここが「B足らんの部屋なのね」

とか妙子と雪子が爪を切ったへや!!

妙子が山村流を踊った部屋と現実とリンクするところだ

 

ほかにも「蓼食う虫」「瘋癲老人日記」のモデルに

なった家の内部の写真や間取りが書いてある

 

ナオミの家とかもあるんですよ!!!

 

こんな文学談義なら他にも読みたい!!

 

倚松庵

 

応接間

 

二階「Bたらん」幸子が注射した部屋

 

 

鎖瀾閣

「蓼食う虫」のモデルとなった家

 

 

ナオミの家

 

 

画像はネットからお借りしました

 

もっと部屋の中の写真は本に載ってます!

 

PS みなさんの部屋に飾ってある絵やポスターと

いったらならなんでしょう?

今自分の部屋の絵の模様替えをしようと

思ってます\(^o^)/