みなさまこんにちは!!私のブログにようこそ
まだ11月に読んだ本も書いてなかったので
あげておきます。
その前に10月の「瘋癲老人日記」の感想の追記から
私の言葉足らずで物語のスキャンダルな面ばかり
取り上げてしまいました。改めまして感想の追記を
颯子のモデルは谷崎の義理の妹の息子の妻の
渡辺千萬子さんがモデルというのを後からしりました
生々しいとのコメントをいただいたのですが、
死してなお仏足石で踏まれたいというのは自分の死後を
想ってもおり、肉体を離れ生々しさやいやらしさは有りません
まず美文ですし、家の中もそんな下世話な雰囲気はありません
1960年代の中上流階級の暮らしがしれて興味深いです
死後も墓石の上から踏まれたいというのは谷崎の
マゾヒズムの美学極まれりといったところでしょうか
さてここからは11月に読んだ本です
① ディケンズ「デビット・コッパーフィールド2巻」
今年の再度の読書会までに4巻まで読まないと
ディビットが辛い子供時代を過ごして大叔母に引き取られ
学校を卒業し、大訴人見習になるためにロンドン生活を始める
所まで。
ロンドンの下宿生活やお客様を招いてのお食事会など
ロンドンの生活が細かく描写されている
そしてドーラに一目ぼれする。身だしなみを整え
ドーラの生活圏内をウロチョロしたりして微笑ましい
どれも純真な心からきている行動なので、デビット君のすることは
嗤う気にはなれない
② 小島信夫「抱擁家族」
読書会課題本
妻の時子にアメリカ人ジョージに浮気された俊介
時子に事の次第を問いただす為にジョージを呼び出す
時子は英語が出来ないし、ジョージも日本語が喋れない
そのため二人の言い分を通訳するのだ
戦後間もないころでアメリカ人への劣等感が凄まじく
家庭も崩壊していくのだけれど、俊介は新しい家を
建てようとしたり、いろいろとすることが空回りばかりしている
。息子は母に対して家事の世話以上のものを
求めておらず。機能不全家族なのではと思った
普遍性も一部あり時代を先取りしている
③ 西村賢太「苦役列車」
友人も恋人もおらず、一日の慰めを酒に求め貯めたお金で風俗に
行く日雇いの港湾労働者の貫太。家賃や食べるものにも事欠き
生活といえるようなものは送ってない。強烈な私小説だ
貫太がどうしようもない男なのに憎めないのは嘘がつけず
真っすぐだからだ、ここまで曝け出していながら魅力的だ
PS
今年は配信で観た動画もブログにしようかと
思うのですがなにかお勧めの動画や本はありませんか?