元銀行員のふたりごと ~ いい女・デキル男のお金作法。 -2ページ目

元銀行員のふたりごと ~ いい女・デキル男のお金作法。

Saving Smart, Investing Elegant, Consuming Active.
ステキなひとは経済的にも美しい


kk ◇ 昨日の話。

「たくさん株を持ってる。これらを売ってその後は顧問に任せたい」
「昼間は忙しくて取引できないのですね?では明日寄付(朝イチ)でぜんぶ売ってください」
「いや、それだと安く売ることになるかもしれないから、もっと戦略的に売りたいのですが…」
「それでは仕込みたい銘柄も値上がりしてしまいます。高く売って高く買っても意味がないです。」

この心理、株をやめる!というその時の考えとしてはアリだけど、
ど・れ・が・い・い・か・な、って株や投信をサーフィンしているうちは
正直どうでもいいことだよね。


yk ◆ 「顧問に任せたい」っていうのは、どういうモチベーションからなんだろうね


kk ◇ 銘柄をいくつも持ってしまうと「儲からない」。それは日経平均やTOPIXなどのベンチマークに対して。20銘柄も持てば、それはもう225種にほぼ等しい動きになってしまう。どれかの銘柄のウェイトを高めれば変わるけどね。だったら最初から数銘柄に絞ったほうがいい。
世間並にしか儲からないから、やっぱ自分は素人なんだ、プロに頼んでみようか、となるのでは。


yk ◆ ふーん
意図的に20銘柄持ったわけじゃなくて、結果的にそうなったってこと?


kk ◇ そう。WEBで読んだ、新聞で読んだ、雑誌で見た、なんとなくピンときた、そういうのを細々と溜めてしまった結果だろうね。どの銘柄もちょっとずつ買ってる。
「分散はいいこと」という世間の刷り込みのせいもあるかもね。分散について誰も「程度」は教えてくれない。


yk ◆ 3つの分散が大事です!
銀行時代にわれわれもさんざん言ってましたな。なんだっけ?


kk ◇ なんだっけ?


yk ◆ 銘柄の分散、タイミングの分散


kk ◇ 気持ちがこもってないから出てこない(笑)


時間、投資先、投資商品、だって


kk ◇ 投資先と投資商品は分けて説明しなくていいよね


yk ◆ 逆に難しくなるよね
ただ「3つ」っていうと、何となくおさまりがいいから
コンサル話法みたいに


kk ◇ そうなんだろうね。あと、3つのポケットってあったね。資金分散。


yk ◆ 株式、債券、不動産?


kk ◇ 生活費、予定資金、余裕資金
仰々しく宣っておりますが、この3つ、古来より人類のDNAに刷り込まれてると思うんだけど。


yk ◆ あー、そういうことね


kk ◇ なんかさ、とてつもなく当たり前のことなんだけど、こういう話になるほど!とか思うってことは、「なるほど!それぞれに見合った金融商品があるのか!知らなかった!」ってことに尽きるのかね。


yk ◆ なんだろね、言葉が与えられたときの安心感
「なんとかシンドローム」とかと同じかも


kk ◇ 金融ってなんだかよくわからない症候群
こんなに簡単なのに。


yk ◆ よくわからないから怖がってるだけ、って気はするよね


kk ◇ お客さんのひとりが、音楽業界の人なんだけど、彼いわく「投資とか運用とか、そんなことしてる、興味があるってバレたら、周りから変な目で見られる」と。
プチホリエモン扱いになってしまうのかも。そういう感覚がみんなの心にもあったりするのかもね。


yk ◆ 不思議だね
人間の経済行為って、多かれ少なかれ「投資」なのに


kk ◇ 教育、子育てなんて、実に壮大な長期投資。


yk ◆ でしょ
それを「投資」とみるか「無償の愛」とみるかは別にして
そのくせ「自己投資」とかいいつつ、ただカネ使ってる人の多いこと



yk ◆ っていうことだよねー


kk ◇ 「自分探しの旅とか言わずに、旅してくる、って言えばいいじゃん」(笑)
お金に関してクレバーだと、可愛くない、とか思ってたりするんだろうか?


yk ◆ だいぶ昔に読んだけど、ほんとの金持ち男が好む女は、金の管理が任せられるような、しかも質素系な女だと


kk ◇ 素敵だ


yk ◆ でもわかるよね、その気持ち
トロフィーワイフは、それはそれで魅力的なんだけど


kk ◇ 先月一緒に香港に行ったお客さんは独身女性で、運用とかしなくちゃと言ってあれこれアドバイス求めてくるんだけど、デフォルトで、カルフォルニアとシンガポールに口座持ってて、米ドルとシンガポールドルで預金してた。いまプルデンシャルで入るべき!という保険にもちゃんと加入してた。

妻にしたら心強いわ。


yk ◆ 確かに心強い
でもそういう女性を「手ごわい」と思う男がいるのも事実だよね(笑)


kk ◇ たしかに、マネーに関して男が不甲斐ない。素直にそれを認めれば妻のマネー力は惚れる要素でしかないのに。