進化の歴史。
使われる機能は改善・発達されていく。
一方、使われない機能は衰え、
消え失せていく。
我々の姿勢を維持する装置「腹腔」。
デスクワークが多くなった現代、
頭を垂れ、肩は前に突き出し、
背骨は大きく湾曲するという事態に陥っている。
世間一般で言う「猫背」。
背筋は曲がり、姿勢維持装置の「腹腔」は
退化の一途を辿っている。
それは、進化なのかもしれない。
使わなくなったモノを排除する
自然な流れなのかもしれない。
だとしても、自分はその流れに抗う。
自分の「6つの腹筋(シックス・パック)」が
日の目を見るまで。
■脂肪を撃退するには
『神』を守る門番のように
我々の前に立ちはだかる2つの脂肪。
彼らを倒さない限り、
奥にある『神』の存在に謁見することはできない。
彼らとの闘いに勝利するための戦略。
肋骨と骨盤を近づける運動だけでは、
彼らにダメージを与えることはできない。
彼らの弱点は、有酸素運動。
酸素を介して、脂肪をエネルギー源として使う運動なのだ。
これこそ、彼らを倒すために必要不可欠な聖剣。
唯一、傷をつけられる武器なのである。
■習慣化することで進化する
有酸素運動を行うと、
交感神経末端から「カテコールアミン」という
ホルモンが分泌され脂肪燃焼を助長する。
2つの脂肪のうちの1つである内臓脂肪。
彼を弱らせる聖水なのである。
有酸素運動が習慣化すれば、
筋肉に酸素を運ぶ毛細血管が発達する。
自分一人で闘いを挑んでいた状態から、
僧侶というパーティーを加えることができる。
僧侶の働きで、戦い続けられる身体を得た勇者は
新たな仲間を召喚できるようになる。
毛細血管の働きにより、
体内の脂肪を燃やす「ミトコンドリア」が増え、
脂肪燃焼体質へと進化するのだ。
■自分で選べ!
発達・改善していく機能の一方で、
退化していく機能も存在する。
どんな機能を改善・発達させるかは、
自分自身の手で決める事ができる。
いつでもどんな選択をするかは、
自分の手の中にある。
その状態こそが、
本当の進化なのかもしれない。