母の意志

先生から現在の状態を聞いた後、
母に会える事になりました。
今回は3人一緒に会えました。
何故今回は3人一緒に会えるの?と思いましたが
(多分その時HCUに患者が母だけだったからと思われます。)

3人で病室に入りました。
母は私たちを見た途端に

帰りたい 帰りたい お願い帰らして 家に帰りたい
と涙を流しながら声を発しました。

すると先生がいきなり
この先今回の誤嚥性肺炎(痰が詰まるなど)を起こした場合延命治療しますかと母に聞きますが、
母は先生の説明がわからず
??の状態でした。

妹がわかりやすく説明しました。

母は即答で『治療して』と言います。
絶対家に帰りたいからどんな状態になっても
治療して家に帰えしてと言いました。

こんな所で終われるか!という母の生きる執念を感じました。

妹が『マスク(BIPAP)するの苦しくない?』
聞くと『大丈夫やから家に帰る』と

母は自分の身体の状態がわかっておらず
こんな所におるからこんな体になってしまったんやと思っていたと思います。

でも母の意志を聞けてよかったと思いました。

母はまだまだ生きたいのだと!

『お母さん、家に帰れるようにするからね』
と母に約束しました。

母は『頼むよ!』『車椅子買ってね』と
言いました。

私は母が生きる気満々なのが嬉しかったです。

しかしそれからが大変でした。




横山展望台にて