おはようございます!
カーペンターの小西です。


この話はロッドを長く使う為に、とても大切な話です。


先日のブログで、私は次のように書きました。


CRFロッドは、30lb前後のロッドだとPE8号を使うことが出来るようになりました。これはとても画期的です。ライトパワーでありながら、太いPEが使えるのでファイトが楽になります。(※これに関しまして、後日、正確に説明します)


今回は、この「後日、正確に説明します」と書いた理由について分かりやすく説明したいと思います。


◾️ロッドの負荷と寿命の関係


私がこの説明を書こうと思ったのは、ロッドに掛かる負荷と、ロッドの寿命には深い関係があるということを知っていただきたかったからです。


物は何でもそうですが、その物が持つ強度の限界ギリギリで使い続けると、寿命は確実に短くなります。


例えばハサミです。


効率が良いからといって、何枚も重ねた分厚い紙を切り続けていると、一枚ずつ切る場合よりも、ハサミに大きな負荷が掛かり、結果として寿命は短くなります。


これはロッドでも同じです。


「折れない」=「無理して良い」ではない


ロッドは「折れない」からといって、強引に負荷を掛けたファイトを続ければ、当然、寿命は短くなります。


一般的に、強度の限界の7割程度までで使用している時が、最も機能的で、かつ長持ちすると言われます。


それに対して、限界負荷に近い状態で使い続けると、ロッドには疲労が蓄積し、ヘタリや劣化が早まります。

私はロッドテストを行う際には、試験ですので相当な負荷を掛けます。


しかし、そうではない場合(所有のカスタムロッド)には、そのような使い方は行っていません。なぜならロッドテストとは意図が違う為です。


◾️限界強度が必要な「ここ一番」


ロッドの強度は、魚に根に潜られそうになった時など、糸を切られるか、切られないかの瀬戸際でこそ真価を発揮します。


限界強度とは、そういった「ここ一番」のためにあるものであり、 常に全開で使うためのものではないと思っています。


これは車のエンジンも同じです。


車のエンジンのパワーに余裕があると、走りが楽になります。しかし、普段の運転で、常にレッドゾーン近くまで回す人はいません。高速道路の合流など、必要な場面でのみ回転数を上げます。 


破壊限界の強度が高いロッドも、それと同じ考え方だと思っています。


◾️ロッド角度と負荷のかけ方


ロッドの扱いが上手な人は、負荷に応じてロッドの角度を常に調整しています。ロッドに無理をさせていません。


ファイト中、ロッドは「立てれば良い」というものではありません。 


負荷に応じて適正な角度を保つことで、初めて大きなリフト力が生まれます。


ロッドを立て過ぎると、負荷はロッドの先端に集中します。 しかし、先端は細く、パワーを出せる場所ではありません。 


力の出ない部分で大きな負荷を受ければ、折れたり、折れなくてもブランクに過剰な負担が掛かり、寿命を縮める原因になります。


大きな負荷を受けるべき場所は、力を持っているロッドの元部なのです。ロッドの元部は想像以上に大きな力に耐えることが出来ます。


◾️ロッドの寿命とは何か


私が考えるロッドの寿命とは、次のような状態です。


⚫︎極端なヘタリ


⚫︎積層の剥離


⚫︎折れ


これらが起こるとロッドの寿命と言えます。


◾️PE8号が使えるという意味


改めて、最初の文章に戻ります。


CRFロッドは、30lb前後のロッドだとPE8号を使うことが出来るようになりました。


これは非常に画期的なことですが「折れないから大丈夫」と、適正な負荷を超えた使い方をしたり、角度を無視して使い続けると、疲労が蓄積し、ロッドの寿命は短くなります。 


この点をお伝えしたかったのです。


◾️長く使うために


物を長持ちさせたいのであれば、何でも強度の限界ギリギリでは使わないことです。


物を長持ちさせる人は、無理な力をかけず、落ち着いた適正な力で操作を行っていると感じます。丁寧な扱いは所作が綺麗に見えます。


「気を使わず使い、壊れたらその時にまた買い替えれば良い」という考えの方には、今日のこの話は当てはまらないかもしれません。


しかし、ロッドを大切に、長く使いたいと考えておられる方には、「ロッドにも使い方次第で寿命が変わる」ということを、ぜひ知っていただければと思います。