て今日の話は工務店経営に関する内情を探ってみましょう。(笑)
ハウスメーカーにしろ私たちのような小規模な業者にしろ現場に出ている大工社長と奥さんが経営している工務店にしろ諸経費(粗利益)は必ず必要です。
ハウスメーカーが50%
会社組織の工務店が30%
現場に出ている大工の工務店が15%
程度と言われています。
そして、建設会社が健全な会社経営をしていくには
25%以上の粗利益が必要と言われています。
ここで問題です。(笑)
あなたは、この粗利益を高いと思いますか?
それとも正当な金額だと思いますか?
家は高額なため僅か数パーセントの粗利益でも
何百万円となります。
ここで一つの例。
2000万円の家を建てたとき
健全な粗利益25%は500万円です。
500万円も取るのか?
そう思いましたか?
おー工務店って儲かるじゃないか。私も会社を立ち上げた時そう思いました。
こんなにも要らないだろう・・
チョッ、チョッと待ってくださいよ。
この500万円が永遠に残っているような感覚になりがちなのですがこの500万円を細かく分解してみましょう。
まずこの500万円の中から変動費として労災保険、工事保険、現場ロス費用、ガソリン代やその他もろもろその家を作るための諸費用が100万円ぐらいかかります。
あら一気に400万円になってしまいました。
契約から詳細打ち合わせを経て完成までを6ヶ月と仮定した場合、
残りの400万円を6ヶ月で割ると1ヶ月約66万円です。
この66万円で社長や社員、現場監督などの給料を払い
将来の急な出費やメンテなどにかかる費用も準備し
会社を運営していかなければなりません。
もちろん1ヶ月66万円では会社はやっていけません。
なんと500万円も儲かると思っていたのが、小さい会社の社長一人分の給料や保険料
を払ったらこれでおしまいなんですね。
もちろん現場はこの1棟だけではないので、他の現場からの粗利益があるので
何とか会社運営ができるのです。
会社の規模や方針で年間いくらの粗利益があれば健全な会社運営ができるかは
それぞれの会社で違います。(小規模な工務店でも月200万円から300万円かかります。)
しかし会社経営の内情としては25%の粗利益は驚くほどの利益はないということです。
この例はあくまで大まかな数字ですが、大体こんなところです。
大手ハウスメーカーなどは、広告宣伝費や社員の給料などがとても多くかかっているので
25%程度の粗利益ではとてもやっていけないことがお分かりだと思います。
だからどの会社も、受注棟数と利益を追い求めています。
施主様もできるだけ良い家を安く建てたい(買いたい)と思っているのと同じように、
ムダな経費は極力省きできるだけ安く家を提供したいと、(受注が難しくなっているため)
多くの工務店は思っていると思いますが、25%程度の粗利益がなくては、
ちゃんとした家を提供できない事もご理解して頂きたいと思います。
それでも25%の粗利益が高い払いたくないとお考えの人は
工務店を通さず自分で家づくりをすることです。
これなら、大工や左官に直接日当を払うだけですから安く上がるかもです。
ただ、どんな家に仕上がるかは保証できません。(笑)
最近では住宅会社も受注が欲しいばかりに
職人の賃金を値切ったり、会社の粗利益を削ったりして
受注しているところも多いと聞きます。
しかし、職人の賃金を削るのは品質を落とし
会社の粗利益を削るのは、健全な経営が出来ず、最悪倒産です。
今まで信頼して建ててくれたお施主さんに大変な迷惑をかけることになります。
仕入れコストやムダなコストはギリギリまで見直すのが当たり前ですが、
職人の手間賃や健全な経営のために必要な粗利益削らないようにしたいものです。