『別に苦労して行くほどのとこでもない』とかアドバイスがあり、
前評判が良いとは言えず期待していなかった石見銀山。
しかし、行ってみれば案外雰囲気もよく俺は好きだった(*´v`*)

世界遺産は特定の山ではなく、いくつかの地域を含んだ広いエリアを指す。
その中のひとつ『大森の町並み』が石見銀山観光の中心となる。

海岸沿いを走る国道9号から数km、標高にして100mちょっと山あいに行く。
山奥かと思ったら、ちゃりでも来やすい場所にあり安心した。

約400年に渡って銀が採掘され、16~17世紀には大量の銀が戦国大名や
幕府の軍資金として使われたんだとか。
海外にも多く輸出され、世界の銀のうち主要な産出地となっていたそうである。
そういった歴史も踏まえながら周ってみると発見があるかもしれない。

大森地区に入ってすぐ目に入る、石見銀山資料館。
絵巻物や古文書、精錬関係の道具が見られるらしい。
500円もするから行かなかった(´;ω;`)

町並み保存地区にも指定されている大森の町を散策してみよう(*´v`*)

江戸時代から戦前までの建物が残り、
銀山を管理した武士の家と民家が混在しているんだとか。

保存地区とはいえ、基本的には一般の人が住む民家が多い。

商店もいくつかあるが、大半はふつうの家。
あまり失礼や迷惑にならないように気をつけよう。

倉敷の美観地区や竹原の保存地区でもそうだが、
民家のみなさんも景観を保つよう努力されてるのがはっきりわかる。
家の前に荷物や車を置いたり、外観に華美な装飾をしたりするのを避けている。

温泉地でもよく見かける俳句の掲示板。
美麗なものよりコミカルなものの方が好きなのは、俺が三流だからだろうかw

街歩きは2kmほど。メインの通りは観光車両の進入がなく徒歩散策にうってつけ。

その間いくつものお寺が軒を連ねる。
お寺めぐりをしている老夫婦も何組かいらした。

ふつうに参拝できるところ、参観料が必要なところなど種類があり、
観光案内を手に歩いた方が安心。

旅情をかきたてられる釜めしの文字(*´v`*)
ちゃりで旅して痛感しているが、本当に疲れたときに脳みそに直撃するのは、
『レストラン』『食事』『ごはん処』などではなく、
ストレートな『めし』の文字である。本能的なものだろうか。

先ほどからお店もちらほら見かけるんやけど、どこもお休み(´;ω;`)

『営業 土日祝のみ』と明記してあるところもあり、
平日に観光するのは避けたほうがよさそう。

レトロ感満載の郵便局では、記念切手シートや絵はがきも販売されている。

こんな中にも幼稚園や小学校がある。
手作りの園児募集の貼り紙は景観の美しさをむしろ高めてくれる気がした。

うーん、実家の周辺に似ているw

『めだかの学校』の文字が気になりのぞいてみたら、
それぞれのつぼに色の違うめだかが何匹も泳いでいた(*´v`*)

勝手に民家撮ってるわけじゃないですよ、休憩所ですよ(´・*・)

瓦そば食べたかったなぁ...(涙目)。

飲食店は閉まっている店が多いが、雑貨屋さんは開いているところもいくつか。

緑は好きやけどカエルきもい(´;ω;`)
ケロッピみたいにデフォルメされたやつじゃないと無理や...。

お店も少なくなってきて、ここから奥は銀山の坑道へと向かっていく。

お昼寝好きとしては、縁側のある家憧れるわぁ(*´v`*)

自販機も風情があってかっちょいい!!!
逆に、模様じゃないから管理が大変そう。

川沿いの切り立った部分に羅漢像が500体安置されてるらしい(・`д・´;)

パラダイス的な雰囲気で怖かった。有料なので行ってないけどw

ここまで、銀山らしい様子がないことに疑問を感じている方もいるだろう。
着々と目的地に向かっている。

保存地区エリアの先、2km弱けっこうな山道を進む。
トレッキングコースというかガイドさん付きの散歩してる人も目立つ。

ちゃりんこを降りて駐輪してからさらに進んでいくと...。

石見銀山でいちばんの観光スポット、龍源寺間歩に到着(*´v`*)
入場料は410円。

間歩(まぶ)とは銀の採掘をした坑道で、大小さまざま600以上もある(・`д・´;)
そのうち、ここ龍源寺間歩は一般公開されており歩いて通りぬけできる。

外気温は10度前後で肌寒い日だったが、坑道内は15度ほど。
水滴が落ちる場所もあるから上着があると安心だろう。

天井低すぎワロタ(´;ω;`)
全体的にではないが、183cmの俺がやや首をかしげて通る部分がある。

掘り進んでいった岩壁の跡もリアルに残っており、想像を掻き立てられる。

俺が想像していたのは、ご存知『アッテムト鉱山』だった(´;ω;`)

立地から、キングレオや他国への輸出も盛んであっただろうアッテムトの町。
あるとき鉱山の奥からおかしなガスが吹き出してきた。

鉱夫は倒れ、しつこい咳、ひどい倦怠感にくわえ錯乱している者もいる。
すでに死亡者も多数出ている様子。

宿を求めたミネアとマーニャに対し、村の女は吐き捨てる。
『そこの人たちみたいにならないように、あんたたちも早くどこかへ行きな!!!』

治療を兼ねてやってきた神父が疲労困憊で祈りを忘れ床に寝るほど。

どうしても城主の討伐に必要な火薬。
危険を承知で踏み入れた洞窟には、変異で生まれたものだろうか、
毒サソリや火を噴くサンショウウオが棲みついていた。

ドラクエ史上(ゲーム史上と言ってもよい)3大トラウマシーンのひとつで、
当時の子どもはアッテムト訪問以降は恐怖で夜も寝られず、
音楽を聴くだけでトイレにさえ行くことができなかった。
もちろん俺もそうで、いまだにあの音楽を聴くと背筋が凍る。
たまにDQ4やるとアッテムトでは消音にし、人と会話しない(´;ω;`)

足尾銅山の鉱毒もそうだが、石見銀山でもガスはなくても
極度の疲労で倒れた人は多数いただろう。
その方たちあっての銀山の繁栄、世界遺産登録だと思うと一歩一歩が重くなる。

ただの暗くて狭い洞窟だと思って通り過ぎるとあっという間だが、
想像を働かせて歩くとゆっくり歩いてもまだまだ物足りなかった(*´v`*)

間歩を抜けると野生ののらねこちゃん。
細身で顔が小さく、猫界の安室奈美恵のようだったw

仁摩サンドミュージアム、石見銀山とまわって、次は出雲大社。
風も強いから大急ぎで走る。せめて日没には間に合わせたい...!!!
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たしかに、世界遺産らしい派手さはなくお店も寂れた感じではあるが、
洞窟関連の想像が膨らむところに個人的には楽しさがあった。
他の観光と併せていく分には十分おすすめできると思う(*´v`*)