リモートワーカーの株式投資

 

前回、リモートワーカの株式投資としては投資信託がお薦めとの記事を書きました。今回は、もう少し他の金融商品を紹介していきたいと思います。 

 

株価が低迷したりすると日銀の金融政策により、意図的の株価を底上げする操作を行います。多くの銘柄を買わなければ、日本の株式市場全体の株価を底上げできません。そこで、日銀はETFという金融商品を大量に購入して、株価を買い支えます。このETFは、前回紹介したインデックス型の投資信託と同様、日系225やTOPIXのようなインデックスと同じ値動きをします。通常の投資信託とETFとの違いは、取引時間中、価格が変動することです。投資信託の場合、翌営業日の価格で約定してしまうので、本当に買いたいときの価格で買いたい!という人は、投資信託は、ちょっと残念な金融商品かもしれません。

 

ETFは、リアルタイムなインデックスに準じた価格で取引され、さらに指値取引もできます。ただ、投資信託ほど商品数がなく、NISAの恩恵がないものも多いです。それから取引単位も投資信託と比べると高額なものが多いです。NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 (1545)の価格は現在は1万円程度で、購入単位は10株です。ですから最低でも10万円の投資金額となります。投資信託ならば、金額単位の投資もできますので、1万円分だけ購入することもできますから、小額で積み立てたいならば、投資信託でも、手数料少ないものなら問題ないと思います。

 

いつ暴落が起こるのか?タイムマシンでも乗らない限り、よそくは困難です。ですからある程度、株価が上昇したら金融商品を部分的に売り払って利益確定してください。それでも、暴落による資産現象は、たとえ一時的でも避けがたいです。

 

暴落時のスタンスとしては、

① そのまま持ち堪える

② 資産の一部、あるいは全部を売り払う

③ 信用売りをする

など考えられます。軽度の調整ならば、そのまま持ち堪えて、底値付近で買い増しで問題ないです。取引時間中でも急激なスピードで価格の下落が起こっている場合などは、資産を売ったり、信用売りをしたりします。暴落時に人気のあるETFは、NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 (1357)というもので、日経が下げれば、このETFの価格は上がります。今後、株価下落時は、素人でもこのようなインバース系のETFを利用するのが主流になると思われます。

 

投資信託とETFの投資対象ですが、株以外に債権、REIT、商品などあり、債権、REITは海外投資も可能です。商品とは、原油、金、プラチナ、穀物の取引です。REITというのは不動産証券の取引で、分配金が高いですが、やはり株価と同様価格変動がありますので、高値で掴まないような注意は必要です。

 

 

投資アナリストでYouTubeを配信している人が多いですよね。けっこうわかりやすい説明なので、取引の勉強には向いていると思います。ただし、これから株価が上がるのか、下がるのか、そういった予測については、本当に当てにならないものです。チャートといものは、過去のことについては、上昇、あるいは下落傾向にあるとか、トレンドが把握できますが、そのトレンドがいつ反転するのかは、はっきりわかりません。重要な政策発表があっても、ある程度予測された事態なら、事前に株価に織り込まれてしまうので、意外に株価に影響しなかったりします。逆に、最初は軽度な事象と思われてても、後になって深刻な影響を与えるものは、株価に大きく影響したりします。

暴落が長引いている、上昇が激しく調整が入りそう、などの局面で、アナリストが信用売りや、インバースETFを薦めたりしますが、空売りやインバースの取引は、当てが外れると、なにも資産に残らないので、注意が必要です。

実際に暴落が起きたら、いつが暴落の底なのか?それが皆さん気にするところです。一旦リバウンドすると思ってたら、さらに暴落することも過去の相場でありました。このような底の予測はアナリストでも難しく、はっきり今日が底だと断言するアナリストはあまりいません。

何が正解か?株式取引では、それは後になってみないとわからないことです。そういった意味で、投資信託はETFを段階的に買って、利益が出てきたら、一部を売るよう手法はお薦めです。個別株を少しずついろいろ買うと、早く売ってしまったり、売りそびれてしまったり、後悔することが多いものです。