クラウドは確かに手軽にサーバーを立ち上げられるからいい。今までデータ喪失がないように、テープ装置で毎日バックアップをとってきたエンジニアにとっては、ちょっと恐い気がする。

 

WindowsのファイルサーバーやWEBサーバーならシャドーコピーを使えば人為的なファイル削除ミスにデータ喪失は防げる。

 

テロのような破壊でなくても、物品の搬送などの衝撃でハードが破損することもありえるし、当然地震は想定しなければならないし、場合によってはミサイルが落ちてくることもあるかもしれない。

 

AWSのバックアップはスナップショットという方式が主流らしく、現在、1TB 50$/month の価格である。バックアップのストレージは、災害などの物理的破損を意識すれば、なるべく遠くがいい。

 

スナップショットによるバックアップは同じリージョン内のAZ(アベイラビリティゾーン)に限定されている。要するにあまり遠くにはスナップショットでバックアップできないとのことだ。日本であれば、リージョンは東京リージョンだけ。現在、東京リージョンには3つのAZが存在する。AZは複数のDC(データセンター建屋)で構成されていると言われている。

 

 

災害対策を検討すると、リージョン内のAZ間の距離が話題になることが多い。スナップショットによるバックアップを実現しているとなれば、特別な回線が必要なわけで、比較的AZ間は近いのかもしれない。どの程度なのかは、まったくわかりませんが。

 

東日本大震災でも今の建築基準ならば仙台でもビルは倒れないんですが、どうしても安全を確保となると、海外にバックアップ先を求めるしかないのでは・・・

 

AWSはもっとも人気があるクラウドだから、サーバーのインスタンスを作れば東西のデータセンターに自動的に複製してくれるだろう・・・なんていう思い込みは禁物ですね。

 

AWSでは、意識してデータ喪失などないように設計しなくてはいけないみたいです。

 

(参考リンク)

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1411/20/news106.html

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1410/27/news013.html