自作について ―20代後半の詩― ・その399 | 出会える日のために・2 けんちゃんのブログ

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   坂の上のロマン -8-

 青い空に
 吸い込まれて行く
 心のざわめき
 風を受けて 
 あなたは
 ぼくの想いを
 追い越して行く

 大人になり切れない
 ぼくと
 大人への階段を
 上り始めた
 あなたとの間で

 咲いていた
 風の匂い
 心にそよぐ
 あれは…




まだ後で出て来るとは思いますが、一連の「坂の上のロマン」と題した詩は、
とりあえずこの詩で終わっています。
この詩に出て来ますあなたは、物語の主人公の少年の叔母さんではなく、
叔母さんの娘である従妹のことになります。
少年とも年齢が近いですし、何より幼い頃からの遊び相手でもあります。
それなりの年齢になりまして、従妹を一人の女の子として意識することは、
ごく自然のことであると思います。
平成4年・1992年の4月に、書かれた詩です。

二人の女性の間で、揺れ動く心。
自分のことで恐縮ですけど、これは前世から続いているカルマのように、
ぼくには思えます。
一時期、自分の前世が知りたいと思うようになりまして、
色々と占って貰ったことがあります。
その中で、ぼくの前世でよく出て来る問題が、この二人の女性を愛してしまうと言う、
困った問題です。
どうして良いか分からないまま、結局二人の女性を同時に失ってしまう。
このパターンが多かったようで、そのことが今回の人生でも、
大きく影を落としているみたいです。
誰か良い人が見つかると、なぜかそのすぐ後に違う方からアプローチを受ける。
今回の人生でも、何度かそのようなことがありました。
でも、この詩を書いていた青年には、まだ何も分かってはいなかったはずです。
色んな意味で、大きく何かが変わって行くのを実感するのは、
さらに1年から2年ほど後のことになります。

大人になり切れない自分を、青年はいつも感じていました。
人とも上手く付き合って行けなかったですし、女の子とも上手く話したりは、
殆ど出来ませんでした。
まだまだ人として、なってない部分が沢山あると、青年は密かにですけど、
感じていました。
そのような思いを込めて、青年はこの詩を書いていたと思われます。
従妹とも会う機会があったのかも知れません。
大人になって行く様子が、青年にはまぶしく感じられたようです。

物語はとても静かな感じで、進んで行っています。
この詩もまた、静かで暖かな感じに包まれていますね。
青年にとって心からの癒しが、何よりの薬であったと
ぼくはしみじみと感じています。





こんばんは。
こちらの詩とコメントは、今から14年ほど前に、
以前更新をしていた、自分の別のブログに載せたものです。

いつも読んで下さいまして、ありがとうございます。