自作について ―20代後半の詩― ・その350 | 出会える日のために・2 けんちゃんのブログ

出会える日のために・2 けんちゃんのブログ

いつもありがとうございます、これからもよろしくお願いいたします。







   在広東少女

 あなたは生きる
 明日に向かって
 生きる

 あなたは遠く
 ひかりの彼方
 飛ぶ

 愛していると
 指先
 見つめたりして
 恥ずかし――

 輝いて
 ときめく
 ぎんいろの
 ひとみ
 突き抜けて行くよ

 何も言えない
 ぼくには
 照れた横顔
 可愛い

 ふんわり握った
 手と
 手――――

 心の行方
 追ってる
 少女のように
 
 見つめる――




知っている方は少ないと思いますが、
この詩は「在広東少年」と言う曲を元にして、作られています。
青年が夢中になって聴いていました、YMO と言うバンドの曲です。
正確にはYMO のライブの際に、サポートメンバーとして参加していました、
一人の女性の方の曲になります。
何とも不思議な雰囲気の曲で、青年のお気に入りの曲でもありました。
ちゃんとした日本語の歌詞もありますが、青年はあえてその曲に合わせて詩を書き、
青年なりの世界を表現しようと、果敢に挑戦しています。
平成4年・1992年の3月に、書かれた詩です。

曲に合わせようと、かなり無理をして詩を書いている様子が見えまして、
一つの独立した詩としては、あまり納得の出来るものではないように、
感じられます。
あなたと、青年が語りかけている相手も、
特にこの人と決まった相手ではないようです。
広東と言うのは地名です、中国の中にあります。
どんなところなのか、もちろん青年には何も分かりません。
そこに少女がいると勝手に設定して、詩は書かれてあります。

詩だけを読んでいますと、青年もかなり大胆なところもあって、
女の子との付き合いにも慣れているように、見えてしまうかも知れないです。
でも実際には、女の子と話をすることすら満足に出来ないような、
かなり冴えない青年でありました。
女の子を目の前にしますと、何も言えず下を向いてしまう。
どうしていいのか、何から話せばいいのか、
とにかく心が嵐の海みたいに、大荒れに荒れてしまう。
そんな感じの、女の子とはあまり縁のなかった、
目立たないタイプの青年でありました。

そうは言いましても、青年も27歳のごく普通の男性であります。
女の子に全く興味がないわけはなくて、それなりに興味は持っていました。
それを外に出すのが、あまり上手くはなかったのであります。
照れた横顔が可愛いとか、ふんわり握った手と手とか、
女の子を間近で見たり感じたりしたような、リアルな表現を使ってはいますが、
実際のところは全ては想像の世界のことなのです。
青年にとって恋愛の世界は、まだまだ遥か遠いところに存在していました。  





こんばんは。
こちらの詩とコメントは、今から14年ほど前に、
以前更新をしていた、自分の別のブログに載せたものです。

いつも読んで下さいまして、ありがとうございます。