自作について ―20代後半の詩― ・その348 | 出会える日のために・2 けんちゃんのブログ

出会える日のために・2 けんちゃんのブログ

いつもありがとうございます、これからもよろしくお願いいたします。







   例会へ

 慌ただしい
 都会の人ごみを
 かき分けながら
 歩いている

 目的がある
 生きがいがある
 好きで好きで
 たまらないから
 嫌いなはずの
 都会に
 ぱあーっとやわらかい
 ひかりが差す

 恥ずかしさを
 不安を
 綺麗に捨てて
 ぼくは
 歩いている

 ちっぽけな
 心をくすぐる
 詩があるから




青年はこの詩を書いていたころ、詩の同人誌に参加していました。
その同人誌に、毎月のように自分の書いた詩を投稿していまして、
さらに毎月1回ですけど、例会と呼ばれる集まりもありました。
それは東京のとあるところでやっていまして、
青年も行ける時にはしばしば参加していました。
人も車も多くて、何とも慌ただしい感じの都会、この詩では東京になりますが、
青年は東京があまり好きではなかったです。
平成4年・1992年の3月に、書かれた詩です。

この例会には、同人誌を主宰している方はもちろんのこと、
東京やその近郊から、何人かの同人の方が来ていました。
駅の近くのちょっと大きな喫茶店で例会をしまして、
その後近くの居酒屋で、打ち上げのようなことをしていました。
無口で照れ屋の青年には、例会で色んな方と顔を合わせることに、
苦手意識を持っていました。
例会に参加している方は、殆どが青年よりも年上の方ばかりです。
ある意味青年は、貴重な若手でもあったのです。

同人誌に参加した当初は、例会のことは知ってはいたけど、
特に参加することはなかったです。
交代勤務をしていましたので、時間が合わないことが多かったです。
それでも、同人誌を通じて色んな方と知り合うようになりまして、
いつしか時間を見つけては、例会にも顔を見せるようになっていました。
青年はかなり人見知りもしますので、
あまり例会では話したりは出来なかったですけど、
今となっては懐かしい思い出の一つです。

詩のコメントと言うよりも、例会にまつわる思い出話になってしまいましたね。
失礼いたしました。





こんばんは。
こちらの詩とコメントは、今から14年ほど前に、
以前更新をしていた、自分の別のブログに載せたものです。

いつも読んで下さいまして、ありがとうございます。