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ケンブックの小説ブログ

自作のオリジナルの小説を紹介していきまーす。
初心者ですが、宜しくお願いします。

僕の処女作です。生まれて初めて書いた小説です。
短編と中編の間ぐらいです。
お手柔らかにお願いしますっ(笑)。
出初めの一ページです。タイトルは「雨男と雨女」
です。コメント待ってまーす。



雨男と雨女



エンドロールにのって、映画の主題歌が流れている。
テレビのCMで何度か耳にした聴き覚えのある歌に、
少しだけ胸が弾んでいるのが分かる。
歌に集中しようと身を乗り出している自分とは反面、
昔何処かで見かけた本を思い出している自分もいた。
それはまだ映画館が暗い中エンドロールが流れているにも関わらず席を立つ人と、
映画に関わったスタッフの名前を観ながら物語の余韻に浸っている人と、
大きく分けて映画館には二種類の人がいると、その本には書かれていた。
間違いなく僕は後者で、不機嫌そうに席を立つ彼女の村舞恭子は前者だった。

「前のほうがおもろかった」
吐き捨てるように恭子は、まだ足下が薄暗くて歩き辛い短い出入り口の道を独り歩いていく。
本の最後にはどちらの人が悪いかなんて書いていなかったけど、
恭子を追いかけている後者の自分が損をするとも書いていなかった。
「絶対、前のほうがよかったわ。鎌田くんもそう思わん?」
映画館を出て直ぐのエスカレーターを下りながら、恭子は確認するかのように一度僕を見てから話し出した。でも僕は、二時間振りに一瞬だけ振り返った後ろ姿に見とれてしまった。
そしてそのまま無言で歩いていると、鏡張りになっているエスカレーターを下っていると、
恭子をなだめている自分の姿が、そこに映っているけど案外悪くないと思った。

「聞いてる?鎌田くん?」
「ごめん、聞いてるで。そやね、僕も前のほうが好きやわ」
「なんか俳優が、いまいちやったし……。って鎌田くんほんまに、
私の話しちゃんと聞いてる?」
「ほんま聞いてるで。俳優、誰か分からんかったもんな」
「えっ……?やっぱり、ちゃんと聞いていない」
「聞いてるで。俳優、無名やったし、それでやんな、違う?」
「だから……、もういいわ」
「えっ、もういいって」
 会話が思うように弾まない。沈黙に耐え切れない訳ではないけど、会話が途切れてしまうとつい恭子のつむじに目がいってしまう。
それが癖みたいになっていて僕は考えてしまう。


ここまで読んでいただいて、ありがとうごいざいます。
ここから大きな展開もないんですが、もう少し付き合って
くださーい。




小説家志望で、これからブログで
自作の小説を公開していこうと
思っていたんですが、ちょっと夏頃から
体調を崩しまして…

やっとやっと公開しまーす。
宜しくお願いしまーす。