びっしー先生の

『暮らしに役立つヨーガ哲学のはなし』

 

平日ですが、こんなに集まってくださいました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

 

3時間の講座は、

アーサナ(体操)

プラーナーヤーマ(呼吸法)

ヨーガ哲学のはなし

・哲学とは?

・ヨーガ哲学書『ヨーガ・スートラ』に説かれる

  アシュタンガ(八支)ヨーガの解説

・ヨーガとは? ヨーガの種類

・ヨーガを暮らしに役立てる方法

と進みました。

 

アーサナは、

体のクッション機能を自分でコントロールするため

敢えてマットを使わずに行いました。

 

びっしー先生から大切な3つのポイントの解説。

 ①呼吸を眺める

 ②呼吸と体の動きを合わせる

 ③リラックスして行う

 

アーサナ、呼吸法、瞑想の共通点と相違点。

 共通点:呼吸(体と心の反応の現れ)を眺めているところ

 相違点:コントロールするかしないか

     アーサナ・・・体をコントロール

     呼吸法・・・心をコントロール

     瞑想・・・コントロールしない

 

上記3つが一体となっているのが、ヨーガです。

 

びっしー先生のアーサナ、呼吸法は、

ゆっくりしたペースでじっくり味わうようにすすめられ、

とても瞑想的な時間でした。

 

 

後半、ヨーガ哲学のはなしにうつると、

びっしー先生とははじめましての方も多かったので

びっしー先生からは丁寧な自己紹介。

 

 

高校〜浪人時代をへて、

ゴールだった大学に入学してもなお、

周りと比べて自己否定をしていたというびっしー先生。

 

『僕は、アホなんや。。。』

 

そして淀川の河川敷から眺める夕陽の美しさに

心が洗われまた明日も頑張れるという日々。

 

自分とは次元の違う話で複雑な気持ちになりましたが(💦)、

どんなに優れた人でも周りと比べて

自己否定するもんなんだと、再確認!

 

そんなびっしー先生に転機が訪れたのが、

高校時代から続けていたヨーガの仲間とのインド旅行でした。

 

空港に降り立った瞬間から、

人が人らしい生き方をしているインドの空気感に圧倒され、

そのインド旅行を通して、

学歴や肩書き、役割だけでははかれない

生命の尊さや美しさに気づきそれ以降、

自己肯定できるようになったそうです。

 

ヨーガの哲学は、

「なぜ、生きる?」

「なぜ、働く?」

「私とは、何か?」

こういった問いかけ。

 

ヨーガの実践は、

これらヨーガの哲学の問いに対する答えを導き出し、

悩みや苦しみから解放されるためのもの。

 

西洋の哲学も学ばれたびっしー先生による、

西洋の哲学と東洋の哲学の違いは、

なるほど!納得でした。

 

西洋の哲学・・・

突き詰めて考えていくとニヒリズム(虚無主義)

=「人生は無意味だ」に陥ってしまうところ

哲学者のもの

 

東洋の哲学・・・

「生きるとは?」自分で答えを導き出す

→人生を肯定、生きやすくなる

生活者のもの

暮らしに役立てるもの

 

 

ヨーガの哲学書の中でも新しい

ヨーガ・スートラに説かれる

アシュタンガ・ヨーガ(8支ヨーガ)では、

ヨーガ実践を8つの段階に分けて考えています。

 

分かれてはいるけれど、

本質的には全て同じことをしている

と、びっしー先生。

 

①ヤマ(禁戒)日々の暮らしで行わないように気をつけること

②ニヤーマ(勧戒)日々の暮らしで進んで行うべきこと

③アーサナ(座法)ヨーガの体操、体のコントロール

④プラーナーヤーマ(調息)心のコントロール

⑤プラティヤーハーラ(制感)五感のコントロール

⑥ダーラナ(凝念)⑥〜⑧が瞑想の3ステップ

⑦ディヤーナ(静慮)

⑧サマーディ(三昧)

 

私たちが一般にヨーガと言っているものは、

③のアーサナですが、

実はこのアーサナにはヨーガの全ての要素が含まれ、

①〜⑧の全てにも、

ヨーガの全ての要素が含まれています。

 

体操だけがヨーガではなく、

生活・身体による実践・瞑想の全てがヨーガ。

 

身体>呼吸>心を眺めるのが、ヨーガ。

 

私たちの身体の細胞は常に生まれ変わり、

心は常に揺れ動き、

一定であることは決してない。

 

その観察を通して、

自分や他者の有り様や、

その奥にある不変の本質に気づいていく。

 

すると、

「なぜ、生きる?」

「なぜ、働く?」

「私とは、何か?」

に対する答えが導きだされ、

生や生存への信頼が強化され、

悩みや苦しみから解放される。

 

 

では実際にヨーガを暮らしにいかすと、

どうなるの?

ここからはすべて私の考えです。

 

例えば、

『子どもが宿題をやろうとしない』

『子どものテストの点数が悪い』

と、多くのお母さんは、

怒ったり、不安になったりします。

 

そこで、立ち止まって考えてみます。

なぜ、

『子どもが宿題をやろうとしない』

『子どものテストの点数が悪い』

ことに対して、

怒りや不安の感情がおこるのか。

すると、いろんな可能性に気づきます。

 

例えば、

『宿題をしないと、アホになる』

『アホになると、大人になっても稼げない』

『稼げないと食べていけないので生きていけない』

 

『テストの点数が悪いと、良い学校や希望の学校にいけない』

『良い学校や希望の学校に行けないと、良い仕事ができない』

『良い仕事ができないと、良い人生を送れない』

 

→『食べていけない、良い人生を送れないでは、子どもが可哀想』

このような発想は一般的だと思います。

 

ところが、

もっとよく心の働きを観察してみると、

『宿題をしないと、子どもも母親も先生に注意される』

『宿題をしないと、子どもがクラスメイトにバカにされる』

 

→『母親が悪いからそうなるんだと思われるのが嫌』

『母親としての自分のプライドのために子どもに宿題をさせる』

そんな思いが隠れていることもあるかも知れません。

 

すると、

なんとなく子どものためだと思ってやっていた行動

(=無意識の反応)が実は、

自分のエゴ・欲望のためだったと気づきます。

 

そこで、

気づいたら『じゃ、これからどうする?』

を考えて選択していく。

ここで初めてお母さんは能動的に、

自分の意思で人生をコントロールしていくことが

できるようになったと言えます。

 

外界のすべてのものごとに対する、

エゴ・欲望にもとづく自動的な反応、条件反射に気づき、

すべてを意識的に行うのが、ヨーガ。

最後は、こんな締めくくりとなり、

質疑応答へと入っていきました。

 

びっしー先生、

貴重な講座をありがとうございました。

皆さま、

続編も予定していますので、乞うご期待^^

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Yogini Ai
ヨガスタジオFIVE ELEMENTS
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