がんは、1981年から脳血管疾患に代わって日本の死亡原因の第1位となり、2012年には36万人以上の方が、がんで亡くなりました。
男女の内訳を見ると、男性21万5000人、女性14万6000人で、他の病気を大きく引き離して確実に増加しており、年間の3人に1人が、がんで亡くなっていることになります。
生涯のうちにがんに罹る可能性は、男性の2人に1人、女性も2人に1人と推測され、日本の「国民病」のひとつと言えるほどで、誰もが罹る可能性があり、もはやひとごとではない状況です。
ところで、どうしてがん患者は減らずに増え続け、どうして最先端の医療技術とうたわれる3大療法、早期発見・手術、抗がん剤、放射線治療を施しても、がんで亡くなる方が減らないのでしょう?
疑問で、謎で、不思議です。
国立がんセンターがん予防・検診研究センター・センター長の津金昌一郎さんの著書『がんになる人 ならない人 科学的根拠に基づくがん予防』には、日本人にがんが増え続けている理由、がんによる死亡が増え続けている原因について、なんと「日本人が長寿になったから」だと書かれているそうです。
「(中略)日本でがんになる人やがんで死亡する人が多くなったのは、寿命が伸び、人口構成が高齢化していること、すなわち、がんになる確率の高い年齢層の国民が増えていることを反映しているのです」と書かれているそうです。
上記グラフのように、がんは免疫力が落ちるほど罹りやすい病気ですので、加齢と老化現象によって免疫力が低くなる高齢者が増えればがん患者も増えて、がん死亡者も増えることになります。日本は世界有数の長寿国ですので、必然的にがんで死亡する人も多くなるという訳です。
しかし長寿が、がん患者を増やし、がん死亡率を増やしていると言うこの事実、なんか変とは思いませんか? がん患者が減らず、がん患者を治せない口実に、「発症率」も「死亡率」も使われているようで、どことなく言い訳に聞こえて仕方がありません。
「発症率」も「死亡率」も、ご自分の免疫力と密接に関係しているのですが、過度のストレスが免疫力を低下させると言う事実を知ると、ストレスを和らげれば「発症率」はどうなるのか、免疫力を高めて免疫バランスを調整できる環境にいると、「死亡率」はどうなるのか、何故このような臨床をしてくれないのかが不思議と言うほかありません。
巷では、がんと免疫力、特にナチュラルキラー細胞(NK細胞)やTキラー細胞、樹状細胞などの免疫細胞が、がん細胞を攻撃して自然治癒を手助けするといわれているこのご時勢に。
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